デザイン会社のあるべき姿を求めて
数多くの大手企業をクライアントとし、ブランド戦略の構築や新規事業の創出、プロダクトデザインといった、企業のコアを変革する重要な業務を請け負うセブンデックス。一見、多種多様な仕事に手を広げているように見えるかもしれないが、彼らは自らが手がける仕事を「マーケティング」という一つの言葉で表している。創業者の一人である中村伸啓さんは言う。
「日本では消費者の購買や行動を促す活動のことをマーケティングと呼びますが、それらは言葉が意味するところのごく一部でしかありません。本来は市場の分析から課題解決のための戦略立案、そしてそれを体験として形にするまでのすべての工程を指すものです。セブンデックスはそうした“本来のマーケティング”を提供する、他にない会社であると思っています」
企業のコンサルティングやブランディング、さらにはWebサイトやサービスの構築といった業務は通常、それぞれ専門の事業者が担うのが一般的だが、セブンデックスはプロジェクト全体を一気通貫して担当することが、業務の質的向上を効率的に実現する唯一の道だと考えている。
「戦略を正しく理解していなければ最適な体験の構築は難しいですし、ビジネス理解がなければ良いデザインを提供できることができません。マーケティングという言葉を本来の意味で捉え、上流から下流まで一貫して取り組むことこそ、デザイン会社の適切な在り方だと考えているんです」
マーケティングという仕事をつくりなおす
セブンデックスは、自分たちのことを「スタートアップ企業」だと位置付けている。他の制作会社やコンサルティング企業とは異なる業務の実践が「仕事そのものをつくりだす」ことだと捉えているからだ。
「現在は17名のディレクター、デザイナーが所属していますが、本来的なマーケティングを実践するためには、既存の枠組みにとらわれることなく、自身の担当領域を大きく広げていく必要があります」
こうした取り組みを続けることで、セブンデックスは創業してわずか4年の企業としては異例なほどの成果と、クライアント企業からの厚い信頼を獲得してきた。
「我々が先陣を切る形で、日本のマーケティングやデザインのあり方を適切なものへと変えていけたら」
セブンデックスの信念の強さは、こうした強いフレーズからも見て取ることができる。セブンデックスの今後の活動に注目していきたい。
企画協力:株式会社セブンデックス