セブンデックスの革新と野望 事例詳細|つなweB
中村 伸啓
大学卒業後に企画営業として(株)マイナビに入社。24歳で同社事業部最年少でマネージャーを務める。その後メディア開発、アプリの企画開発を経験し2018年にセブンデックスを設立。
堀田 信治
学生時代ロンドンでさまざまなクリエイティブに触れ、帰国後(株)マイナビに入社。300社以上の採用課題を支援。その後、(株)グッドパッチで企業の事業開発支援を行った後、2018年にセブンデックスを設立。
筒見 憲介
(株)ナビタイムジャパンでエンジニアを経験後、(株)グッドパッチでPM/UXデザイナー、マーケティングを担当。2019年セブンデックスに入社。事業・組織開発として、マーケティング、プロジェクトグロースに従事。
松田 真夏
大学卒業後、デザイン事務所、自動運転開発企業、ベンチャー企業でデザイナーとして従事。デザイン思考の可能性を感じCI/VIからUX/UIへと領域を拡大。2019年セブンデックスに入社、デザインチームマネージャー。

 

デザイン会社のあるべき姿を求めて

数多くの大手企業をクライアントとし、ブランド戦略の構築や新規事業の創出、プロダクトデザインといった、企業のコアを変革する重要な業務を請け負うセブンデックス。一見、多種多様な仕事に手を広げているように見えるかもしれないが、彼らは自らが手がける仕事を「マーケティング」という一つの言葉で表している。創業者の一人である中村伸啓さんは言う。

「日本では消費者の購買や行動を促す活動のことをマーケティングと呼びますが、それらは言葉が意味するところのごく一部でしかありません。本来は市場の分析から課題解決のための戦略立案、そしてそれを体験として形にするまでのすべての工程を指すものです。セブンデックスはそうした“本来のマーケティング”を提供する、他にない会社であると思っています」

企業のコンサルティングやブランディング、さらにはWebサイトやサービスの構築といった業務は通常、それぞれ専門の事業者が担うのが一般的だが、セブンデックスはプロジェクト全体を一気通貫して担当することが、業務の質的向上を効率的に実現する唯一の道だと考えている。

「戦略を正しく理解していなければ最適な体験の構築は難しいですし、ビジネス理解がなければ良いデザインを提供できることができません。マーケティングという言葉を本来の意味で捉え、上流から下流まで一貫して取り組むことこそ、デザイン会社の適切な在り方だと考えているんです」

 

マーケティングという仕事をつくりなおす

セブンデックスは、自分たちのことを「スタートアップ企業」だと位置付けている。他の制作会社やコンサルティング企業とは異なる業務の実践が「仕事そのものをつくりだす」ことだと捉えているからだ。

「現在は17名のディレクター、デザイナーが所属していますが、本来的なマーケティングを実践するためには、既存の枠組みにとらわれることなく、自身の担当領域を大きく広げていく必要があります」

こうした取り組みを続けることで、セブンデックスは創業してわずか4年の企業としては異例なほどの成果と、クライアント企業からの厚い信頼を獲得してきた。

「我々が先陣を切る形で、日本のマーケティングやデザインのあり方を適切なものへと変えていけたら」

セブンデックスの信念の強さは、こうした強いフレーズからも見て取ることができる。セブンデックスの今後の活動に注目していきたい。

日本鋳鉄管 ブランド戦略構築・実行
経営戦略パートナーとしてデザイン経営推進を支援。ブランド戦略推進室の起ちあげサポートから企業文化の醸成、ブランド価値の創造、構築までをデザインパートナーとして担い、日本鋳鉄管のデザイン経営の実行を牽引
イエベン(学研プラス)  UXUIデザイン
イエベンは、学研が出版する教材を購入できるECサービス。全教材から自分に合う商品を見つけるために、UXUIデザインリニューアルを通して購買プロセスの最適化を行った
ライトオン UXUIデザイン・グロースハック
アパレルECサイト&アプリのUX/UIデザインのリニューアル。ユーザーに商品の価値を適切に届け、さらなる事業拡大を目指し、ライトオンのECショップとしてのあり方を再定義しながら、サイトのリニューアルを行う

企画協力:株式会社セブンデックス

小泉森弥
※Web Designing 2022年2月号(2021年12月18日発売)掲載記事を転載

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