セミナーや研修のオンライン化は内容理解を促進するか|WD ONLINE

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データのミカタ Web Designing 2021年10月号

セミナーや研修のオンライン化は内容理解を促進するか データアナリスト萩原雅之氏による統計コラム

研修やセミナーには、参加者が会場に集まる「対面集合形式」、オンライン配信をリアルタイムで行う「オンライン集合形式」、事前に用意されたコンテンツを任意の時間に視聴する「録画コンテンツ視聴形式」の3つのスタイルがある。それぞれメリットがあるので、多くの企業では内容に応じて最適なものを選んでいる。

7月に公表されたパーソル総合研究所「コロナ禍における研修のオンライン化に関する調査」は、研修担当者と受講者へのアンケートで各形式の特徴を分析したものだ。研修担当者の評価では、学習目標8割以上達成はオンライン集合研修形式が46.5%に対し、eラーニング・録画コンテンツ視聴形式では32.0%と低めだ。対面集合形式では目標達成5割以下も32%を占める。ただ全体で見れば、どの形式も達成度のばらつきは大きく、形式の特徴を活かした期待感、没入感、効力感など受講者の心理コンディションづくりが重要と提言されている。

私が担当する大学の授業でも、この3方式の組み合わせで実施されている。講義は教室で行い、学生も対面聴講できるが、同時にオンラインでも配信するハイブリッド方式が一般的だ。授業は録画されて学生は講義資料とともにいつでも視聴可能だ。学習内容の理解という点で見れば、教室での対面講義に比べてオンライン化で理解度が落ちることはなく、むしろ自分の学び方にあわせて選択できることが評価されている。

企業セミナーの場合は、リードナーチャリング(新規顧客育成)が目的だが、フォローや商談はオンラインでもできる。オンラインで参加者が全国から集まり、都合の良い時間でアーカイブを見られれば、セミナーの価値は格段に上がるはずだ。手法の選択肢や工夫の余地が増えただけ、企画者の手腕が問われる。

社内研修の実施担当者へのアンケートによる。横軸は学習目標の達成度を表す。達成度8割以上の合計を比べると、対面集合形式(42.0%)よりもオンライン集合形式(46.5%)のほうが高い。オンライン形式が不利に働いていない結果が出ている 出典:パーソル総合研究所「コロナ禍における研修のオンライン化に関する調査」(2021年7月5日公表)
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/research/assets/online-training.pdf
Text:萩原雅之
トランスコスモス・アナリティクス取締役副社長、マクロミル総合研究所所長。1999年よりネットレイティングス(現ニールセン)代表取締役を約10年務める。著書に『次世代マーケティングリサーチ』(SBクリエイティブ刊)。http://www.trans-cosmos.co.jp/

掲載号

Web Designing 2021年10月号

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2021年8月18日発売 本誌:1,560円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

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オンラインイベントをビジネスにつなげる「先達者の知恵」

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成功ノウハウ

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業種問わず企業は、オンラインを前提にビジネスを成り立たせる方法に切磋琢磨しています。リアルの集客がままならない状況は依然としてある中、誰もが一度は考えるのが「オンラインイベント」ではないでしょうか。

しかし、ネット上を見ると、玉石混合ながらさまざまな企業が次々に開催しており、すでに「オンラインセミナー(ウェビナー)過多」状態です。ただ単に「オンラインセミナーやります」で立ち上げても埋もれてしまうのは火を見るより明らかです。

そんな飽和状態の中、せっかく頑張って立ち上げた自社オンラインセミナーを見つけて参加してもらい、ビジネスにつなげていくにはどうすればいいでしょうか。

また、いざオンラインセミナーを開催しようとしても、実作業としてどんなフローがあり、どんな手続きや準備が必要で、どこまで決めておかなければいけないのかわからない方、もしくは失敗した方は少なからずいらっしゃるでしょう。

そんな失敗や困りごとを、オンラインセミナーをうまくビジネスに活用している方々は実際どのように乗り越えていったのでしょうか。
その答えは、実務を担当した経験者が持っています!

そこで、「できるだけ予算はかけず」「準備~実施後の施策まで抜け漏れをなくし」「リード獲得やコンバージョン(売上)につなげるか」の時系列に沿って、実際にはどんな思いも寄らない問題が起きたか、そしてそれをどう解決したかなど、「経験者しか語れない」成功ノウハウをお伝えします。


ー<CONTENTS>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【企画編】 “参加したい”と思わせる中身と仕組みの考え方
テーマを決めるのが難しい…/続けていくうちにテーマがネタ切れ!/収支のバランスがとれてない…?/
誰に登壇してもらおうか/集中して見てもらえるか不安/そもそも参加してもらえるのだろうか/運用スタッフがまだまだ不慣れ

【環境構築編】 トラブルなく本番を迎えるために必要な事前準備
機材トラブルが心配…/チーム内で誰が何をやればいいの?/ケアレスミスが発生しそう/
人手が足りないけど大丈夫だろうか…/有償にしたけどクオリティに不安/会場をどこにしよう…

【集客編】 申し込んでもらう・視聴してもらうひと工夫
事前申し込みの要否に迷った!/告知のタイミングが難しい…/集客のためのハウスリストがない!/
申し込んでくれても当日の参加率が低い/フラインからの移行にどう対応する?/競争激化でリーチが伸びにくい…etc.

【配信編】 トラブル防止対策と満足度向上計画
本番中に予期せぬトラブル…/リハーサルはやっておくべき?/一方通行になっている気がする…/
編集を入れないと見てもらえない…/質問が殺到して回答漏れが発生!/コメントはどうやって受け付ける?…etc.

【アフターフォロー編】 開催した後、成果につなげるために
アーカイブでいいや」が多いけど…/イベントの成功って何だろう?/交流の場がなく名刺交換できない…/懇親会ができない穴をどう埋めよう/参加者はアプローチを求めているのか


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