2020.07.07
オンライン業務で役立つ即戦力Tips(2) オフラインをツール活用で超える!
リモートワークの本格的な普及で、Web会議などを日常的に使うシーンが増えました。ここでは、オンラインコミュニケーションツールをもっと便利に使いこなすための便利技を紹介します。
“超”高画質なWeb会議をしたい
使用ツール●Zoom
オンラインのWeb会議などでは、ノートパソコンやタブレットに搭載された内蔵カメラの映像を使用するのが一般的です。しかし、モバイルデバイスでは小型化や低消費電力を優先した部品が用いられることが多く、一部モデルを除き画質そのものは高くない傾向にあります。
より高画質な映像でビデオ通話を利用したい場合には、外付けのWebカメラを利用するという方法があります。しかし、それよりもさらに高画質にしたい場合、デジタル一眼カメラやビデオカメラの映像出力を取り込むという選択肢があります。
従来この方法はHDMI映像出力のキャプチャ機器を用意する必要があるなど、一般的なユーザーには手軽な手段とは言えませんでした。しかし、近年になってコンピュータを直結して映像を取り込めるカメラも登場してきました。また、リモートワークにおけるビデオ会議の需要急増に合わせて、カメラメーカー各社もファームウェアのアップデートによってこの機能に対応するケースが増えてきています。
こうした状況で、SNSを中心ににわかに注目を集めているのが高級ミラーレスカメラの「SIGMA fp」です(以下fp)。そこで、実際にこのfpをWebカメラとして利用できるか試してみることにしました。fpとの接続自体はとても簡単で、撮影を動画撮影のCINEモードに切り替えて、付属のUSBケーブルでコンピュータと接続するだけです。あとは設定を「ビデオクラス(UVC)」にすれば、Zoomなど多くのオンラインビデオ会議ツールから外部カメラとして認識されます。ピント合わせなど最低限のカメラ操作の知識は要りますが、さまざまなレンズに交換するなどして通常のWeb会議では得られない映像効果を実現できます。




Web会議の音質をもっとクリアにしたい
使用ツール●Zoom
最近はAppleのAirPodsなど、ワイヤレスタイプのイヤフォンが普及しています。しかし、Web会議に使ってみるとオーディオを聴く場合と異なり、相手の声が明瞭に聞こえない問題が生じることがあります。
これは、ワイヤレスで使用するBluetoothのオーディオプロファイルの仕様が関係しています。Web会議では自動的にヘッドセット向けのHFPが選択されてしまうことがあるので、その場合、Zoomのオーディオ設定などでマイク入力をイヤフォン以外に選択します。すると、音楽用のA2DPプロファイルで利用でき、オーディオ用のコーデックであるAACで相手の音声をクリアに聞くことができます。

