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特集一覧 Web Designing 2020年4月号

改善サイクルで成果を導く運用術 CMSはあくまでビジネスゴールを目指す手段

CMSを導入しているけれど、想像していた成果が出てこない…。こうした運用中の悩みへの対応方法について、事業の立ち上げからグロース(成長)までをトータルで支援している制作会社(株)シナップのみなさんに話をうかがいました。

CMSに何を求める? 運営で成果が出ない真の理由

数年来の傾向として、企業側/事業側がWebサイトの運用を内製化したいというニーズは高いです。自社のビジネスを一番理解できているはずの社内が中心となって、内製が実現できるなら、予算の効率化という点でも理に適った動きです。ある事業に対してデジタル施策の実装や制作で、いざ外部パートナーが携わる場合の懸念は、どうしてもクライアントのビジネスを理解するのに、一定の時間がかかってしまうことでしょう。

一方で、ビジネス上の問題が社内できちんと整理できていても、施策に反映できていないケースがあります。ここが内製化のボトルネックの1つです。打開策として、デジタルに精通した外部パートナーと組むことで、戦略が施策化できるようになればベターです。

ビジネスの成果という視点で考えると、ビジネス全体の舵を取る人や機能があるかどうかで成否が分かれます。全体を通じた判断ができないと、各所での部分最適しか行えないからです。

これらの考え方に基づくと、運用体制を築き、CMSでの運営を始めたけれど結果が出ない背景には、「CMS導入=成果」という考え方に引きづられているといえそうです。CMSはコンテンツづくりを管理できる、更新しやすい仕組みではあっても、成果そのものを導く自動的な仕組みではありません。

CMSを用いてWebサイト運営を続けていても成果が出ていない場合、そもそもCMSに何を求めていたのかを、もう一度見直すことから始めましょう。例えば、コンテンツを各部署で定期的に公開するために導入していたとすれば、まずはその見直しです。その結果、体制や運用ルールをチューニングして再び運用を続けたけれど、やはり目に見えた結果が出ないなら、結果が出ないことがCMSの問題だったのかを疑うべきです。CMS自体にではなく、ビジネス設計やゴール設定に問題があるのではないか。CMS自体はむしろ機能しているのではないか、と状況を捉え直してみてください。

 

CMSのせい? 成果が出ていない原因を追求する

ここまでの内容を、どう運用体制を組むか、という視点で捉え直すなら、運用体制とはビジネスゴールがあってこそ適切に組めます。見直しのポイントは、すでに存在する運用体制の成り立ちが、CMSありきの観点からでしか成り立っていないかどうか。もしそうであれば、ビジネスの成果はCMSありきの運用体制だと生まれにくいでしょう。もともとの成り立ちが成果を意識したチームづくりになっていないからです。例えば、更新作業が得意な人材ばかりで体制を組んで、ビジネス全体の判断ができる人材をCMS担当チームに入れていなければ、厳しい結果が出ても仕方ないのです。

逆に、ビジネス上の成果を引き出すチームがあって、その中の一要素としてCMSチームがあるならどうでしょうか。コンテンツの更新など与えられた役割がまっとうできているなら、CMSチームは機能できている、と解釈できます。問題があるとすれば、CMSにあるのではなくて、ビジネスゴールが描けていない、ゴールに向かう施策が機能していない、などCMS以外に原因がある、と考えることができます。

更新する機能に問題があればCMSのせいですが、更新した内容に問題があるなら、それはCMSではなく内容に課題があるはずです。CMSに何を期待しているかを誤解していたり、読み違えている限り、CMSの運用体制という考え方で事態は乗り切れません。

やるべきは、ゴール達成のために体制/チームを組むという考え方です。どういう役割が必要だから、こういうチームをつくろうという考え方にもなるので、その観点でCMSが必要であれば、役割に基づく使い方ができるはずです。

まずはうまくいっていないことの原因をつかみましょう。それがCMS体制に絡む目標設定にミスがあるのか、CMSとは関係がない体制づくりに問題があるのか。原因を突き詰めることから始めましょう。

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01 CMSはビジネス的視点と並走するから機能する
CMSは役割を果たすための手段であって、成果そのものではありません。そこで、「CMSという手段をどう使うのか」については、ビジネス的視点を並走させながら一緒に考えるのがいいでしょう

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掲載号

Web Designing 2020年4月号

Web Designing 2020年4月号

2020年2月18日発売 本誌:1,560円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

CMSはマーケティング戦力アップの最終兵器だ!

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さまざまなマーケティング戦略の「母艦」にする実践ノウハウ

攻めのCMSマーケティング2020


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専門知識がなくてもサイトの更新や管理ができるのが特長のCMS。
顧客へ認知やエンゲージを高めるために必須であるWebサイト、
そのコンテンツを有効に活用するための基盤となるCMSは、
今後のWebビジネスの勝敗を左右する大事なポイントなのです。
さらに、今あるサイト運用上のさまざまな課題も、
CMSを理解することで解消されるのです!

Web Designing 2020年4月号では、
積極的にビジネスを展開させるためにCMSを120%活用するノウハウを
現場レベルの課題感に合わせてお伝えします。


【こんな方にオススメ!】
■とりあえずWordPressにしてみたものの、実際の運用に様々な課題が出てきた
■既存のCMSではこの度やりたい新規Webビジネスが思うように実現できそうにない
■運用の使い勝手がいいCMSが知りたい
■予算は少ないが、企業サイトだけに素人が適当に作るのは抵抗がある
■CMS構築及びWebサイト制作、そしてその後の運用まで信頼できるパートナーを見つけたい
■「自社で簡単に作れる」という触れ込みを鵜呑みにした結果、現場が混乱&疲弊している


【内容(予定)】
●[攻めの多角的発信]ワンソースマルチユースを実現せよ!
・情報発信先はWebサイトだけではない!アプリ・IoT・サイネージ etc.
・ワンソースマルチユースが考えやすいCMSは?(機能面&サポート面)


●[攻めの新ビジネス]Webビジネスの潮流にCMSで乗りこなせ!
・サブスクリプション、CX、SNS、動画、EC、AI・・・


●[攻めのマーケティング]CMSをマーケティングにフル活用せよ!
・さまざまなマーケティングツールを連携させる戦術ノウハウ


●[攻めのリニューアル]Webサイトリニューアルで収益を上げろ!
・既存サイトを「攻めのサイト」に変えるには


●[攻めの運用]効率的かつ業務改善に繋がる運営をせよ!
・多部署間連携をスムーズにするコツ

●[攻めのための守り]セキュリティを堅固にせよ!

など

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