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特集一覧 Web Designing 2019年10月号

【地方×働き方】地元にUターンしたフリーランサー『PETITBOYS』 「Web制作×地方×働き方」アンケート企画

・地方に拠点
・東京からのUターン
・家業との兼務
・フリーランス

PETITBOYS
移転年:2014年 拠点:岐阜県高山市
最近の成果物:飛騨高山ジャズフェスティバルじびるや

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教えてくれたのは…広告系Webデザイナー ライター アートディレクター 山田 晃輔さん

(1)現状と地方に拠点を持つようになった背景について

岐阜県高山市(飛騨高山)を拠点に、持ち家の空き家をリフォームして1部屋を作業スペースに。基本は1人で作業し、案件ごとに複数人でネットワーク越しに連携しています。

実家が祖父の代から飛騨春慶塗(ひだしゅんけいぬり)の製造販売を営み、父親の大病をきっかけにUターンを決断。Web制作界隈の業務と並行して、家業は新たなブランドを立ち上げるなど、少しずつ手伝う状態です。当時は、東京での生活の区切りも考え始めた時期で、流行の最先端をつかめる環境に満足しながら、もう少しゆとりがある、地方により良い生活を求めるようになってきました。2018年には娘が生まれて、家族や育児の理由も加わりました。

地元にいる今は、プライベートで周囲に頼れる人がいて助かります。Uターンに理解のある取引先、仕事仲間、そして家族の支えがあり、関東圏の仕事を引き継ぎながら、リモートワークしやすい立場を活かしています。

 

(2)地方での活動を支える仕組みは?

基本はUターン前と同様で、仕事仲間にも取引先にも電話やメール、SlackやChatworkなどのチャットツールでやり取りしています。必要に応じてビデオ会議や上京しての打ち合わせですが、年に数回程度です。

また、移動を考えると地方では車が必須。大学生時代に自動車免許を取得したまま10年近く車の運転をしていなかったので、Uターン前に自動車学校でペーパードライバー講習を受講、運転感覚を取り戻しておきました。

 

(3)地方に拠点を置く上での、地域貢献については?

飛騨高山は、外国人が多く訪れる国際な観光都市で、街中に住む人たちの多くは観光業に携わっています。実家も伝統工芸品を販売する観光業の1つですので、そのつながりから地元案件のみならず、官民一体となった観光イベントや野外音楽イベントの案件にも携わる機会があります。

地元での案件はすべて地域貢献に直結すると考え、多少予算が厳しくても積極的に受けています。

 

(4)地方に拠点を持つメリットや成果について

Uターン前の関東での取引先に加え、地元での取引先も増え、案件数は10~15%ほど増加。さらに実家の伝統工芸の仕事も兼務し、体感では忙しさが増しました。関東でのフリーランス時代と比べると、売上は毎年ほぼ同一で推移していますが、物価が安く、生活レベルがある程度下がったので、出ていくお金が大きく減り、Uターン前より生活資金に余裕が出ている状況です。

 

(5)地方に拠点を持ったからこその気づき、注意点は?

一概に言えませんが、人付き合いやクチコミが優先され、Webサイトやデジタル対応の需要を感じていない相手が多いです。優先順位が高くなく、無料のブログやホームページ作成サービス、SNSの運用だけで満足する人が多いです。特に個人や中小企業がクライアントの場合、規模や予算が関東圏と大きく異なります。

都会での学びや経験を地元に還元したい場合、そのままを持ち込むだけでは通用しません。地域の特性や求められていることを調査したほうがよいでしょう。

掲載号

Web Designing 2019年10月号

Web Designing 2019年10月号

2019年8月17日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

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クリエイターのスキルが活かせる課題&チャンスが日本中にある!
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【複数拠点】【リモートワーク】
場所に縛られない働き方

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高齢化や人口減少など、地方が抱える課題は山ほどあります。
一方で、インバウンドによる地域資源の再発見やITインフラの整備など、
ポジティブに捉えられる話題もあります。
もちろん地方の自治体・民間企業は今、大きな課題に対し真摯に取り組んでいますが、
WebをはじめとするITスキルのプロフェッショナルの力を必要としているのです!

WebやIT業界で活躍する制作会社をはじめとしたプロフェッショナルのみなさんは、
今そこにある地方の課題解決に多少なりとも貢献できるスキルを持っていると言えるでしょう。
また、ネットワーク技術の進化は働く場所の自由度を大きく広げました。
自分の理想とするライフスタイルに合わせて、住む場所をはじめ関わりを持つ地域の選択肢も増えています。
そこで、企業や制作会社の地方も視野に入れた働き方の可能性も追求していきます。


また、ネットワーク技術の進化は働く場所の自由度を大きく広げました。
自分の理想とするライフスタイルに合わせて、住む場所をはじめ関わりを持つ地域の選択肢も増えています。
そこで、企業や制作会社の地方も視野に入れた働き方の可能性も追求していきます。



●地方が抱える課題とは
・制作会社の力が活きる地方のニーズ

●地方におけるWebビジネスのヒント
・制作会社の強みを活かす 考え方と実践
・今行われている地方でのビジネスとは?

●自治体側の受け入れ態勢や協業、助成金

●地方との繋がり方
・「移住」は手段の一つ。「住まなくても繋がる」関係性

●企業で考えるべき「働き方」
・地方志向の社員を活かすための制度導入
・サテライトオフィス、在宅リモートなど事例

【本誌内注目の一文】
■本当の魅力を発見して伝えていくためには、外から来たヨソモノ視点が必要

■まずは参加して、違う環境に関わってみよう

■都市部の高齢化問題の先進事例はローカルにある

■地域外の人材が地域づくりを担い変化を生み出す

■WebやITを生業とする方であれば、自身のスキルを活かす形でも関係人口になれます

■特別な理由がなくても全社員が選べる働き方として、テレワークを活用している




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より高速に、よりクリエイティブに!
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