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特集一覧 Web Designing 2019年10月号

【地方×働き方】複数の地方拠点を持つ『サックル』 「Web制作×地方×働き方」アンケート企画

・東京本社
・3地方に6拠点
・地方に常駐スタッフ
・従業員60名弱、小中規模

(株)サックル
創業年:2008年 本社:東京都千代田区
最近の成果物:トーリン美術予備校サイトモーターリンクス(株)コーポレートサイト

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教えてくれたのは…代表取締役 村井冬人さん

(1)現状と地方に拠点を持つようになった背景について

現在、東京本社を含めて4地域7拠点。内訳は、東京本社に22名、仙台に19名、日南に6名、鹿児島に8名です。クリエイターが高いパフォーマンスを発揮できるために、生産性高く働ける環境づくりを進めた結果です。例えば、都心に比べて地方はオフィスと家との通勤距離が近く、満員電車に乗らず通勤時のストレスが少ない、などです。

最初に仙台を選んだ理由は、何とはなしに西日本より東日本で探したかったこと、人が集まりやすく東京からアクセスしやすい場所だからです。設立当時(2010年)、仙台にはエンジニア向けの専門学校が多数あり、地元志向の希望者の受け皿になれればとも考えました。

遠隔地との業務遂行ノウハウもたまり、2018年には地方創生を目的に日南と鹿児島にもオフィス開設。各自治体には積極的な協力も得られ、選定しました。

 

(2)本社と地方拠点をつなぐ仕組みは?

スタッフ間の普段のやりとりはSlack、ファイル管理はDropbox、プロジェクト管理はBacklogやJira、ミーティングはZoomなどを使用。

柔軟に社員の動きにあわせられるフレックス制度を導入。定時から2時間までの早出、1時間までの遅出がOK(承認不要)。日頃は無駄なミーティングを行わないように心がけつつ、週に一度は全拠点をつないで朝会を実施。お互いの顔や声を認識する場も設けています。

 

(3)地方ごとの拠点の役割について。所属社員やスタッフの人事評価は?

拠点ごとで役割は分けていません。各拠点にクリエイティブ部門があり、プロジェクトによって対応。どの拠点でも対応できることが、会社全体が同じスピード感で同じ方向に向けて仕事ができます。

全拠点が共通で給与査定を実施、拠点での分け隔てはありません。地方と本社/仙台では、固定残業時間を変えて、ライフスタイルにあわせた地方手当で対応。勤怠管理は、全拠点共通で専用システムを利用しています。

 

(4)地方に拠点を置くメリットや成果について

地方での採用が可能となり、仙台オフィス設立前と現在を比べて従業員数が約4倍に増加。大規模案件も請け負いやすくなって、当時と比べて売上も約5倍に向上しています。

案件の規模と数が増えて、所属クリエイターがさまざまな業界やポジションでの業務を経験できるようになり、個々のスキルアップが可能に。人数増に伴うメンバーのマネジメントスキルを磨くことにもつながっています。

 

(5)地方に拠点を置いたからこその気づき、注意点は?

複数の拠点を持ったからこそ、社員やスタッフ個々のライフスタイルがあると改めて気づかされました。要望をすくいあげる大切さと難しさにも直面。昨今は自然災害が多く、各拠点の迅速な災害対策にも気をつけています。

代表の立場としては、face to faceだからこそ気づけることがあるので、月1度を目安に各拠点に顔を出しメンバーたちとの交流、各地方の文化体験なども行っています。

掲載号

Web Designing 2019年10月号

Web Designing 2019年10月号

2019年8月17日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

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クリエイターのスキルが活かせる課題&チャンスが日本中にある!
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【複数拠点】【リモートワーク】
場所に縛られない働き方

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高齢化や人口減少など、地方が抱える課題は山ほどあります。
一方で、インバウンドによる地域資源の再発見やITインフラの整備など、
ポジティブに捉えられる話題もあります。
もちろん地方の自治体・民間企業は今、大きな課題に対し真摯に取り組んでいますが、
WebをはじめとするITスキルのプロフェッショナルの力を必要としているのです!

WebやIT業界で活躍する制作会社をはじめとしたプロフェッショナルのみなさんは、
今そこにある地方の課題解決に多少なりとも貢献できるスキルを持っていると言えるでしょう。
また、ネットワーク技術の進化は働く場所の自由度を大きく広げました。
自分の理想とするライフスタイルに合わせて、住む場所をはじめ関わりを持つ地域の選択肢も増えています。
そこで、企業や制作会社の地方も視野に入れた働き方の可能性も追求していきます。


また、ネットワーク技術の進化は働く場所の自由度を大きく広げました。
自分の理想とするライフスタイルに合わせて、住む場所をはじめ関わりを持つ地域の選択肢も増えています。
そこで、企業や制作会社の地方も視野に入れた働き方の可能性も追求していきます。



●地方が抱える課題とは
・制作会社の力が活きる地方のニーズ

●地方におけるWebビジネスのヒント
・制作会社の強みを活かす 考え方と実践
・今行われている地方でのビジネスとは?

●自治体側の受け入れ態勢や協業、助成金

●地方との繋がり方
・「移住」は手段の一つ。「住まなくても繋がる」関係性

●企業で考えるべき「働き方」
・地方志向の社員を活かすための制度導入
・サテライトオフィス、在宅リモートなど事例

【本誌内注目の一文】
■本当の魅力を発見して伝えていくためには、外から来たヨソモノ視点が必要

■まずは参加して、違う環境に関わってみよう

■都市部の高齢化問題の先進事例はローカルにある

■地域外の人材が地域づくりを担い変化を生み出す

■WebやITを生業とする方であれば、自身のスキルを活かす形でも関係人口になれます

■特別な理由がなくても全社員が選べる働き方として、テレワークを活用している




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