Web動画マーケティングの効果測定。指標にするべき項目は? 事例詳細|つなweB

[効果測定]
明確な指標を定めると、何を動画にすればいいかが見えてくる

・認知や拡散以外、何を指標にすればいいの?
・動画にすべき中身がいまだに定まらない

動画施策の指標に適した項目とは

マーケティングにおける動画施策では、自社の最終目的から考え、明確に数値化できる項目を考えてみましょう、というお話をしてきました。数値で明確に判断できる項目であれば、動画の効果をはっきりと見える化でき、さらにはこれまでの取り組みと比較して動画が効果的かどうかを客観的に判断することができるからです。仮に失敗したとしても、次のPDCAサイクルに活かせばよいのです。

では具体的には、どんな指標をポイントとして考えるのがいいのでしょうか。数値が明確になるという意味で売り上げなどのコンバージョンにできるだけ近いところで、数値が上がることでプラスになる部分に注目します。

例えば顧客獲得や問い合わせなどの成果一件あたりの支払額を図る「CPA」や、顧客一人当たりの購入額や新規顧客開拓、さらには維持期間などをみることができる「LTV」、また、ランディングページ上に設定した問い合わせのボタンのクリック数であるとか、詳細動画の再生回数などを指標にするのがいいでしょう。またSNS上で動画を公開したようなケースでは、ハッシュタグの使用数であるとか、リツイート数に注目するのもいいでしょうし、動画で実店舗での紹介キャンペーンを行なった場合には、店舗への来客数であるとか、コーナー商品の売り上げなどに指標を設定するのもいいでしょう。

同様にコールセンターへの問い合わせ数がどう増加したのか、あるいは1件あたりのコストがどう変化したのか、といった点も指標にしやすいと言えます。

 

 

指標から見えてくる動画の中身

こうして指標を定めていくうちに、どんな動画をつくればいいのかが明確にイメージできるようになってきたのではありませんか?

例えば、ECサイトでのLTV(一人当たりの購入単価)を指標にしたならば、「これまで売れていた商品に、別の商品を組み合わせて便利に利用しているシーン」を動画にすることができるでしょうし、実店舗への来店数を指標にしたならば、「実店舗の特設コーナーで商品やサービスを実体験している様子」を動画にするといった形です。

動画の形はユーザーが実際に商品を使用しているシーンを実写で映像化してもいいですし、ユーザーの声を語ってもらうものでもいいでしょう。想定しているユーザーの心により響くものを想定して検討してみるといいと思います。

こうして、具体的かつ明確な指標を定めることで、何を動画にするべきかが具体的に見えてくるのです。

 

Text:編集部 Illustration: 鈴木海太