2019.05.29
伝わる企画書にする文章&デザイン術 質向上と効率化を
企画書のわかりやすさは、文章やデザインにも大きく左右されます。ここでは、わかりづらく見にくい企画書にならないためのポイントをご紹介します。また、こうしたルール化をすること自体が、企画書の安定したクオリティ、作業効率化の両面で効果があるのでオススメです。
誤解のない読みやすい文章に
文章がわかりづらかったり誤解を招いたりしてしまうと、せっかくの企画内容が伝わりづらくなってしまいます。特に気をつけたいのが、表記の揺れです。前のページと次のページで同じ事柄を指すのに、別の言葉を使っているということがよくあります。読み手は同じ話なのか、別のことを指しているのか疑問に感じ、理解を阻害してしまうので、必ず統一するようにしましょう(01)。
また、文章の主語と述語がきちんと対応していない、文章のねじれが起きていないかにも注意しましょう(02)。その他にも「~たり」のような曖昧な表現はあまり使わない、体言止めを多用しない、「~です、~ます調」か「~だ、~である調」に統一する、接続詞を極力使わない。文章を読点で繋いで長くせず、なるべく句点で区切って短くするといったことに気をつけると、すっきりわかりやすい文章になります。
視認しやすく読みやすい文字に
読みやすさには、文字サイズも大きく関係します。紙に印刷する場合は12ポイント以上、スライドに投影する資料の場合は18ポイント以上がオススメです。
フォントについては、ビジネス文書では明朝体かゴシック体が一般的です。視認性を重視するのであれば、ゴシック体がオススメです(03)。英数字だけ欧文フォントを適用することもありますが、作業効率を考えると、英数字も日本語フォントのまま使うことを推奨します。他にも、文字の配置や行間、段落の間隔などにも配慮します。
強調したい文字の装飾については、ストリームラインでは、文字サイズを大きくする、太字にする、有彩色にする、四角い背景を置いて文字を白抜きにするという4パターンしか使わないようにしています。下線や影がダメというわけではなく、装飾の種類を絞ってスッキリさせ、目立たせたい場所を明示することが狙いです(04)。