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特集一覧 Web Designing 2019年6月号

企画力をつけるとはどういうことなのか

本誌が実施したアンケートにおいて、「今後習得したい技術」の1位に選ばれたのが「企画力」でした。では、Web制作者にとって企画力とはどんなものなのでしょうか。クライアントに喜ばれる企画をつくるにはどうしたらよいのでしょうか。楽天市場で、中小のネットショップが消耗戦を抜け出すための企画のヒントを提供してきた、仲山進也さんにお話を聞きました。

 

[STAGE 1]企画力は“共創”の関係から生まれる

Web Designingでは2019年2月号(2018年12月発売)にて「Web制作のリアル2019」と題し、Web制作に関わる企業・個人を対象としたアンケートを実施しました。その中で、個人に対して今後習得したい技術を尋ねたところ(複数回答)、JavaScriptやUXデザインなどを抑え1位になったのが「企画力」でした。回答からは「請け負う仕事として企業の事業戦略に関わるものが増えた」「より上流工程からクライアントに切り込みたい」など、“Web制作”に含まれる仕事の内容が拡大・多様化している現状があることも明らかになりました。

では、Web制作者にとって企画力とは一体どのようなものなのでしょうか。 アイデアやひらめきを得る力? クライアントの要望に応える力、課題を解決する力? あるいは仕事を獲得するための力?

仲山さんは「制作者にとっての企画力とは、楽天社員がECコンサルタントとして出店者のサポートをしてきたことと似ているのではないか」と言います。ECコンサルタントが大切にしているのは、出店者と「一緒に考える」という“共創”スタンスです。共に価値を創っていく共創と、よい企画を生み出していく企画力。これらがどうつながるのか、考えていきましょう。

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本誌が昨年実施したアンケートにて、今後習得したい技術を尋ねたところ、4割近い方が「企画力」を選択(複数回答)。従来の“制作”の範囲を超えた仕事が増えている現状が明らかになった

 

[STAGE 2]企画書より前に企画は始まっている

人間的に話し合えるフラットな関係に

事業戦略に関わるコンサルティング的な仕事では、クライアントよりも知識がある立場として「マウントポジション」からアドバイスしようとしていませんか? 逆に知識がないからと、要望に何でも応じる「手足ポジション」になっていませんか? こうした「タテの関係」ではお互いの強みを掛け合わせることができません。ベストは強みを活かし一緒に試行錯誤しながら企画をつくっていく「仲間ポジション」です。人と人の立場で話し合える「ヨコの関係」をつくるには、相互理解が重要です。仕事の話ばかりでなく、積極的に雑談することがカギになります。

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「ご提案」よりも「ちょっと相談」から

自分だけで企画案を完成させて「ご提案」すると、クライアントからはうまくいかない理由やリスクを挙げて反論が返ってきます。これに対して「相談」した場合はアドバイスが返ってきます。まずはフラットに「最近考えていること」などの雑談から始め、その延長で「だったらこんなことをやってみてはどうでしょう?」といった形で相談を始めてみるのがよいでしょう。クライアントとのコミュニケーションの量を増やすことが、よい企画内容につながっていきます。

 

共通言語で質の高い打ち合わせを

コミュニケーションの量を質に転化させるために欠かせないのが「共通言語」です。情報を持っているほうがマウントポジションを取りやすいため抱え込もうとする人がいますが、それでは共創の関係にできません。クライアントと「売り上げ=アクセス人数×転換率×客単価」という考え方を共有したり、「よいSEOとは何か」という認識を共有したり、「サイト制作のプロセスがどうなっているのか」を共有することでこそ、一緒に試行錯誤しやすい環境ができるのです。

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掲載号

Web Designing 2019年6月号

Web Designing 2019年6月号

2019年4月18日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

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「自信に満ちた企画であってもなぜだか通らなかった」「用意周到に進めたつもりでもコンセンサスが得られなかった」。企画に関しては、そういった類のことが社内外を問わずに起こりうるものです。考えが浅いのか、企画が甘いのか、それともコミュニケーションが足りないのか。いろいろと頭の中で考えを巡らせてみるもののその答えはよくわからないまま、なんてことも多いと思います。
とは言っても、「誰も思いつかないエッジのたった企画を!」「すごい発想力が必要!」と意気込む必要はありません。

企画(力)は、①発見(インプット) ②立案 ③提案(アウトプット)の3段階でそれぞれの手順を踏めば見違えるほどレベルアップするのです。

本特集では、大きく3つの段階で考えるべきこと、やるべきことをステップ化し、Webビジネスの現場で「仕事につながる=お金になる」企画力の鍛え方を、順を追ってチェックできるように構成しました。
スピード感がもっとも重要な特徴の1つであるWebビジネスで「より速く」「より確度高く」「より効果の出る」企画を実現させるノウハウを凝縮しています。

【イントロダクション】
なぜ、あいつの企画書は通るのか?
クライアントの心を鷲掴みにする、勝つための「企画術」


【インプット】
●クライアントは頼りたくなる本当の「インプット」とは?
●課題明確化のためのヒアリング術
●意見を引き出すためのブレストノウハウ術


【企画立案】
●やるべきことを見誤らないために、正しく課題を洗い出す
●速く繰り返すアジャイル開発で答えを探ろう
●クライアントの反応からわかる企画提案の落とし穴
●デザイナーが主導する、企画のあり方


【アウトプット】
●読み手目線で伝える企画書づくり
●「聞かせる」「見られる」を意識したプレゼン術
●佐藤ねじ式・「企画」の流儀


●戦国武将から学ぶ、ビジネスに活きる“11”の企画
●チームで企画を生み出すためのTips「12」

など


※記事内容は変更になる場合があります。


【こんな方にオススメ!】
■競合他社に先んじて有力な企画を打ち出していきたい企業担当者、プランナー
■Webのスピード感に乗って数々の課題解決を提案する制作会社ディレクター、アカウント、クリエイター
■上司やクライアントに「費用対効果に見合う」と判断(納得)させ予算を引き出すノウハウを知りたい
■面白い企画なのにうまく実現できない、企画はバッチリのはずだけど承認されない・・・
■企画を提案しても、クライアントに即決してもらえない&値引きなどの注文をつけられてしまう

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