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One's View コラム Web Designing 2019年6月号

【コラム】アイデアはファミレスで生まれる!? イラストスケッチ企画術 今号のお題「企画」

さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。

テーマが「企画」とのことで、アイデアを考えてから、プレゼンするまでの具体的なやり方をまとめます。これまでを振り返ると、成功した企画を考えた時に必ずやっていた3ステップがあったので、そのことを書こうと思います。

1. 深夜のファミレスでひとり手帳を見返しながらラクガキ

新しいお題が来た時、深夜に近所のファミレスで手張にアイデアスケッチを書いていました。スマホは見ないで自分の知識や経験、過去の手帳をパラパラと見返しながら1枚の絵にまとめます。その際、必ず「ローソンクルー♪あきこちゃん」が喋っている吹き出しを入れるようにしています。企画が世に出た時にどうなるか、最初にゴールイメージをビジュアルで書いてしまいます。

2. 周りにネガティブチェックをしてもらう

そんな楽しげなスケッチができたら、ネットやデータベースから数字をかき集めます。その数値を自分で集めた後に、家族や知り合い、チームメンバーに話して意見をもらいます。特にエンジニアやリサーチャーなど、ロジカルなメンバーには時間をとって発表してみて、(悲しくなるくらい)ダメ出ししてもらいます。プレゼン時に突っ込まれそうな点を先回りできるので、質疑応答に強くなります。もともと私はロジカルに積み上げて考えるのが苦手なタイプなので、外部装置としてメンバーの頭脳をお借りします。

3. パワーワードと体験談でプレゼン

アイデアを叩いてもらった後、社内プレゼンに備えてパワーポイントのフォーマットにまとめます。その時に次の2つのことを心がけています。

1つ目は、「パワーワード化」。プレゼンが魅力的に聞こえるように「殺し文句」になるようなパワーワードを考えます。できるだけ時事ネタに紐付けた言葉だったり、「世界初!」などの訴求力の強い言葉をひねくりだします。会議の時に、表紙だけでぐっと面白いと思ってもらえるように、それでいて浮かないようにバランスを考えます。

2つ目は、「体験談を盛り込むこと」です。ネガティブチェックをしてもらう際に意見をもらった人たちの体験談を、プレゼンの中に盛り込むようにしています。知り合いが経験した話は力強いですし、その話を聞くプロセスを踏んだ自分にも自信が持てるのでオススメです。ひとりでつくった企画ではなくチームで作ったという印象を与え、話を聞く人に安心感を与える効果を過去に経験したことがあります。

以上がイラストスケッチから始まる企画術の3ステップです。思い返すと、「近所のファミレスに行くのが成功への近道なのか…?」というほどファミレスを利用していました。ひとりきりで考える重要性を認識するとともに、ファミレスさまさまだなと思った次第です(笑)。

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今回のコラムで紹介している企画術の3ステップをイラストで表してみました。アイデアのスケッチもこのようなテイストで描いていますい

 

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ナビゲーター:白井明子
(株)ローソン マーケティング本部 シニアマネジャー  デジタルドリブンな取組の推進を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC新事業検討委員会委員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/

掲載号

Web Designing 2019年6月号

Web Designing 2019年6月号

2019年4月18日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

企画を仕事につなげる必勝ノウハウを身に付けろ!

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Webビジネスで[お金を生み出す]企画力!

3つのプロセスそれぞれで
【勝てるメソッド】を身につけよう!

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「自信に満ちた企画であってもなぜだか通らなかった」「用意周到に進めたつもりでもコンセンサスが得られなかった」。企画に関しては、そういった類のことが社内外を問わずに起こりうるものです。考えが浅いのか、企画が甘いのか、それともコミュニケーションが足りないのか。いろいろと頭の中で考えを巡らせてみるもののその答えはよくわからないまま、なんてことも多いと思います。
とは言っても、「誰も思いつかないエッジのたった企画を!」「すごい発想力が必要!」と意気込む必要はありません。

企画(力)は、①発見(インプット) ②立案 ③提案(アウトプット)の3段階でそれぞれの手順を踏めば見違えるほどレベルアップするのです。

本特集では、大きく3つの段階で考えるべきこと、やるべきことをステップ化し、Webビジネスの現場で「仕事につながる=お金になる」企画力の鍛え方を、順を追ってチェックできるように構成しました。
スピード感がもっとも重要な特徴の1つであるWebビジネスで「より速く」「より確度高く」「より効果の出る」企画を実現させるノウハウを凝縮しています。

【イントロダクション】
なぜ、あいつの企画書は通るのか?
クライアントの心を鷲掴みにする、勝つための「企画術」


【インプット】
●クライアントは頼りたくなる本当の「インプット」とは?
●課題明確化のためのヒアリング術
●意見を引き出すためのブレストノウハウ術


【企画立案】
●やるべきことを見誤らないために、正しく課題を洗い出す
●速く繰り返すアジャイル開発で答えを探ろう
●クライアントの反応からわかる企画提案の落とし穴
●デザイナーが主導する、企画のあり方


【アウトプット】
●読み手目線で伝える企画書づくり
●「聞かせる」「見られる」を意識したプレゼン術
●佐藤ねじ式・「企画」の流儀


●戦国武将から学ぶ、ビジネスに活きる“11”の企画
●チームで企画を生み出すためのTips「12」

など


※記事内容は変更になる場合があります。


【こんな方にオススメ!】
■競合他社に先んじて有力な企画を打ち出していきたい企業担当者、プランナー
■Webのスピード感に乗って数々の課題解決を提案する制作会社ディレクター、アカウント、クリエイター
■上司やクライアントに「費用対効果に見合う」と判断(納得)させ予算を引き出すノウハウを知りたい
■面白い企画なのにうまく実現できない、企画はバッチリのはずだけど承認されない・・・
■企画を提案しても、クライアントに即決してもらえない&値引きなどの注文をつけられてしまう

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