2019.03.18
CMSで実現したリード獲得と新たな営業フロー コンテンツマーケティングをより効果的に
CMS導入・刷新の理由として、コンテンツマーケティングを挙げる企業も多いのではないでしょうか。CMSを使うことで、どのようなことが可能になるのか? どのような課題が生まれるのか? 共同印刷が運営するメディアから考えます。
神 香澄
共同印刷株式会社 プロモーションメディア事業部 営業推進部営業推進グループ マーケティングチーム リーダー
「Hint Clip」 共同印刷
CMSの刷新でコンテンツマーケティングを強化
出版からパッケージの印刷、ICカードや包装材料まで多種多様な製品、ソリューションを手がけ、幅広い客層を持つ共同印刷株式会社。同社のプロモーションメディア事業部が2015年10月にスタートさせたのが、販売促進担当者に向けて発信するオウンドメディア「Hint Clip」だ。ローンチ以来、ユーザーを着実に増やし、オープンから約2年後、2017年7月にリニューアルを実施。CMSの刷新とデザインの大幅なリニューアルを行った。
「弊社は2017年6月に創業120周年を迎えました。そのタイミングでオウンドメディアとしての発信力を高めたいという理由から、リニューアルを実施しました。以前は別のCMSを使って構築していましたが、機能を追加しようとするとプラグインとの相性で問題があったことや、よりコンテンツマーケティングを重視したメディアに育てたいという思いもあり、CMSの変更を決めました」
こう話すのは同社のプロモーションメディア事業部 マーケティングチームのリーダーを務める神 香澄さん。CMSの刷新にあたって重視したのはオウンドメディアとして発信力を高めていくことに向いていること。そして検討の結果、コンテンツマーケティングに強いイノーバが提供するCMS「Cloud CMO」を導入。
現在は共同印刷が提供する幅広いソリューションを、販売促進担当者に向けて週に2回、発信している。
「オウンドメディアということもあって、日常的に一番使っているのは、ブログ機能です。CMSでは日常的に扱う機能が使いやすいことがまずは重要だと思います。発信するコンテンツに関しては、スタート直後からイノーバさんにノウハウを教えてもらいながら進めたこともあり、ずいぶんコツを掴めてきたと思います」
初心者でもスムーズにWeb更新と情報発信が可能
Hint Clipでは、同社のソリューションに関連した資料のダウンロードをコンバージョンとして設定。情報発信のほか、リニューアル後から開始したメールマガジンへの誘導なども実施している。
「ブログ機能のほかによく使うのは、資料ダウンロードのためのファイル管理や、人気コンテンツのチェック、メールマガジンの作成などです。Hint Clipではメールマガジンも配信していて、その登録への誘導にも力を入れています。メール配信やWeb上で取得した顧客情報の管理などはSFA・MAツールとして『Salesforce』、アクセス状況の細かな分析は『Google Analytics』とツールを使い分けています」
今でこそCMSを使った情報発信に慣れてきたという神さんだが、以前は同社で営業を担当。CMSをさわったことがなく、当初は不安だったと振り返る。
「ITはあまり得意ではないので不安がありましたが、操作に関してはすぐに慣れることができました。ブログ機能などを使うのは私1人ですが、ファイルのアップロードなどはほかのスタッフも戸惑うことなく使えています」