コンビニホームページのWebディレクション 事例詳細|つなweB

今号のテーマが「Web制作」ということで、10年来いっしょに仕事しているローソンホームページWebディレクターの草間正行さんのお話をします。

コンビニエンスストアのホームページは、企業情報・キャンペーン・サービス・海外などの多岐にわたる情報を扱う大規模なサイトです。月間約5,500万PVで、年に約1.2倍ずつ伸長しています。SNSやニュースサイトからの流入増加も要因ではありますが、細かい工夫をして数値を伸ばしてきました。掲載すべき情報が多いため、関連会社を含めるとやりとりする部署は年間で100以上にのぼります(年1回更新などのコンテンツも多数)。私がサイト責任者という立場ではあるのですが、常に外で飛び回っているのでその各部とのやりとりは草間さんが担ってくれています。

今回のコラムをきっかけに、改めて草間さんにWeb制作で工夫している点を聞いてみたところ、3つ教えてもらいました。

1. 作業時間を短縮する

前職のWeb制作会社では、デザインやコーディングの業務で苦労していたそう。だからこそ、ディレクション側になり、効率化の重要性がわかるそうです。データの受け渡しは共通サーバに集約し、取引先・社内との素材データのやりとりを簡単にしています。各人のタスクもメンバー全員が把握できるように変更しました。

2. 各関係者と連携する

毎週20部署が集まる編集ミーティングをとりまとめ、決定事項をリアルタイムに共有できる体制をとってくれています。ローソン銀行、ローソンエンタテイメント、ストア100など、グループ各社の情報も集約し、ミスのないよう配信できるようにしてくれています。版権元さんとのやりとりが多いエンタメ関連などは修正が多く、しばしば緊急対応も強いられるのですが、草間さんは「次は気を付けてね」と笑顔で神対応をしています。私だけだと、ぷんぷんするので、よいペアだと思います。

3. コンテンツを素早く発信する

コンビニはキャンペーンが多く、特にローソンはアニメタイアップが他社さんに比べて多くなっています。今までキャンペーンページは外部に依頼をしていたのですが、2016年に「ローソン研究所」というブログ形式のページを立ち上げました。CMSにより、ローソンの新入社員でもブログを書くことができるようになっています。追加でかかっていたコストがかからずリアルタイムで更新できるので、スピード感が上がっています。2018年10月には月間1,000万PVを超えました。

私より数個年上ですが、いつも「メッセージいっぱいで見られない~」と笑顔で困った顔をしている癒し系の草間さん。今後の活躍も、乞うご期待ください。]

笑顔が素敵なWebディレクターの草間さん。積極的に業務効率化を図り、大規模サイトの運用を支えます

 

ナビゲーター:白井明子
(株)ローソン マーケティング本部 シニアマネジャー  デジタルドリブンな取組の推進を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC新事業検討委員会委員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/
白井明子
※Web Designing 2019年2月号(2018年12月18日発売)掲載記事を転載

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