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GPKIとは何か
GPKI(Government Public Key Infrastructure)は、日本政府が運用する、公開鍵暗号方式による電子署名を利用するための認証基盤のことです。これを政府認証基盤と呼びます。
1994年「高度情報通信社会推進本部」が内閣に設定されたのをはじめとして、1995年「高度情報通信社会に向けた基本方針」策定、1999年「ミレニアム・プロジェクト」の発表により、現在の行政手続きをインターネットからも利用できるようにする、電子政府の早期実現とそれを支える政府認証基盤整備の方向性が示されました。
また、多くの行政手続きや作業の電子化が必要になるため、2000年5月に「申請・届出等手続き電子推進のための基本的枠組み」が策定され、2003年までに原則としてすべての申請・届出等の手続きを電子化する方針が示されました。しかし、電子政府を実現するための重要なインフラであるため、2001年に発表された「e-Japan重点計画」で計画が前倒しされ、2002年度末までに整備が完了しています。
インターネットなどのネットワークを通じて電子政府を実現するためには、文書の改ざんを防ぎ、申請者や文書の作成者が本人であることを確認できる仕組みが必要になります。そこで、公開鍵暗号を利用した電子署名によりこれを行ないます。日本政府として必要な認証局などのインフラ総体をGPKIと呼びます。
また、法律的な整備も行われました。電子データに対して、紙による署名や捺印と同じ効力を持たせるために「電子署名及び認証業務に関する法律」(通称:電子署名法)が策定、2001年4月1日に施行されています。