みなさま、こんにちは。
将棋世界編集部の鈴木です。
2016年も残すところ、あとわずかになりました。将棋世界編集部は12月29日発売の2017年2月号を校了し、ほっと一息ついたところです。
※2016年8月号からワイド版(通常の2倍サイズ)の販売を開始しました。「マイナビBOOKS」による、限定販売です。詳しくはこちら。
さて、その2月号に掲載する「イメージと読みの将棋観・Ⅱ」(構成・鈴木宏彦)のテーマ2、3図をご紹介いたします。腕自慢の方は、じっくりと考えてみてください。
★テーマ2★
若き日の郷田新手
角換わり腰掛け銀の実戦。定跡の進展に重要な影響を与えた、ある新手とは?
平成4年、当時21歳の羽生善治棋王と20歳の郷田真隆四段の棋聖戦。両者の初手合いは千日手になり、その指し直し局が本局である。角換わり腰掛け銀の同型から先手指せると言われていた局面に持ち込んだ羽生に対し、郷田の新手が出る。
もう4半世紀前の対局になるのですね。郷田先生の指した次の手で、従来の結論が覆ったようです。
★テーマ3★
大山、渾身の勝負手
実戦。先手の手番でどう指しますか。形勢をどう見ますか。難問。
升田幸三三冠王に大山康晴九段が挑戦した第7期王将戦第7局。升田の三冠防衛なるか、大山の無冠返上なるかという大一番である。先手の手番でどう指しますか。形勢をどう見ますか。大山の手は意外なところに伸びた。
回答者6人のうち、5人の第一感は同じでした。しかし、実戦で大山先生が指した手は別の手でした。詳しくは12月29日発売の「将棋世界 2017年2月号」にて。個性あふれる6人の棋士との読み比べを、ぜひお楽しみください。