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第19期 >> 五番勝負第4局

福間システム

2026.05.19

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戦型は先手居飛車、後手向かい飛車の対抗形。1図まではふたりの前例がありましたが、本譜の10手目△4四歩は指されたことがありません。対して福間女王はすぐに▲3五歩と歩をぶつけました。これが対局開始からわずか4分のこと。鳥刺し風の仕掛けです。

福間女王は、相振り飛車にしたり、飛車を振った後に居飛車に戻したりと、さまざまな指し方をしますが、この鳥刺し風の仕掛けも5手目▲5七銀から派生する持ち球のひとつだったと思われます。この手にはこう、あの手にはこう、と変幻自在に動く「福間システム」と言ってもいいでしょう。


▲3八飛(2図)は26分の考慮。ほかには鳥刺し風に▲7九角、自陣整備の▲5八金右、▲5九金右、▲9六歩といった手も考えられました。真田八段は、この手を「強情」と表現しました。△2四歩が見えているからです。「もう収まらない」とも。


3図は10時53分の局面。この時点で西山女流三冠の消費時間は通計で11分。ふたりは5手目▲5七銀から始まる将棋を数えきれないほど指してきました。本譜のような進行は福間女王のみならず、西山女流三冠も考えたことがあったのかもしれません。もう終盤といっても過言ではない形です。なんとも恐ろしい将棋になりました。


(初手▲5六歩)

(2手目△3四歩)

(4手目△3三角まで)

(牛蒡)