対局者が宿泊するのは、海と神戸港に隣接する「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」。全室バルコニー付きのリゾートホテルだ。周辺には空と海が織り成す青い景観が広がっていた。18時30分からは関係者を集めた前夜祭が予定されている。
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18時30分、４階ホール「瑞天西」にて関係者を集め、前夜祭が行われた。
■主催者代表挨拶
株式会社マイナビ執行役員大阪支社長 三谷昌彦
「対局場の相楽園は『相楽しむ』と書きますが、二人はそうはいかないと思います。ですが死力を尽くして思いを盤上に表現していただければと思います」
■来賓挨拶
神戸市 市民参画推進局長 大谷幸正様
「対局者のお二人を心から歓迎します。この対局はたくさんの方が注目しているでしょう。悔いのないように戦っていただければと思います」
■来賓挨拶
神戸ハーバーランド株式会社社長 松下綽宏様
「向かいにある観覧車のハーバーランドです。『駒桜通信』を送っていただきましたが、そこに選ばれた好局５局のうち４局がマイナビの対局でした。まさに本棋戦のレベルの高さを示していると思います。対局場の相楽園は由緒ある日本庭園。お二人はなかなか余裕がないかもしれませんが、ときどきふっと目を向けて、疲れを癒していただければと思います」
■来賓挨拶
神戸新聞社 文化生活部部長 三好正文様
「神戸新聞では長谷川さんを特集させていただきました。甲斐さん（甲斐智美女流王位）、清水さん（清水市代女流六段）に勝ってここにいるというのは誇りです。記事によると『嵐』の大野智くんが好きとのことですが、明日は勝負師・長谷川優貴としてがんばっていただきたい」
■来賓挨拶
明石市長 泉房穂様
「私は根っからの将棋ファンで、今回の勝負は非常に楽しみです。地元を代表して、長谷川さんを応援したいと思います」
■乾杯
公益社団法人日本将棋連盟 専務理事 谷川浩司九段
「今回は女王にとってアウェーという形になってしまったんですけども、上田さんは神戸を素敵な街とおっしゃっていた。今回は対局ですので楽しめないとは思うんですけれども、また次の機会に観光で訪れていただいて、神戸を好きになっていただきたいと思います。今回は二人合わせても40歳にならない、非常にフレッシュな対決になりました。五番勝負、素晴らしい熱戦を期待したいと思っております」
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■上田初美女王
「いよいよマイナビ女子オープン五番勝負が開幕するんだな、と思います。昨年女王を獲得してから、次は防衛が目標だな、と思って一年間を過ごしてきました。一年間が『あっという間だな』という気持ちと、『早くやりたい』という気持ちがあって、複雑な心境でトーナメントを見守っていました。正直に言うと、長谷川さんが勝ち上がってきたのは非常にびっくりしました。長谷川さんとは一年半くらい前にマイナビ女子オープンの本戦トーナメント１回戦に、彼女がまだアマチュアだった頃に対局したことがあります。そのときにはちょっとした動作に『あ、この子はアマチュアなんだな』という面影が残っていましたが、それから一年半、女流棋士としてデビューしてまだ半年ですが、さまざまな面で成長しているな、というふうに感じています。先ほど検分で相楽園会館におじゃましたのですが、初めてタイトル戦を行わせていただくということで、身の引き締まる思いです。私は神戸市に温かい思い入れがありまして、まだ片手で数えるくらいしか訪れたことがないのですが、ハーバーランドで駒桜のイベントを行わせていただいたり、指導対局の後に誕生日を祝ってくださったこともあって、またここに来たいな、と思っていました。そうした気持ちをこのような大きな舞台で表現できて、非常に光栄に思います。明日から第１局が始まりますが、自分の将棋を精一杯指すことに集中したいなと思っています」
■長谷川優貴女流二段
「２か月前に挑戦者決定戦が終わってから今日まで、自分なりに精一杯勉強してきたつもりですが、今ここでこうしてあいさつをさせていただいているのがとても不思議な気もします。ここ神戸は私の家から電車で１時間ほどで、小さいときからよく遊びに来た場所でもあります。そんな大好きな街、神戸で将棋を指せるということがとてもうれしいです。挑戦することになった上田さんは、一年半前、本戦の１回戦で当たって、そのときは負けてしまいました。とても大きな存在です。そんな上田女王に初タイトル戦で当たれることがうれしいし、楽しみにしています。明日は自分らしい将棋を指せるように精一杯がんばります」
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