おはようございます。２月17日（金）は、第16期マイナビ女子オープン本戦準決勝の香川愛生女流四段－加藤桃子女流三段戦を中継いたします。
対局は東京・将棋会館で10時開始。持ち時間は各３時間（チェスクロック使用、切れたら１手60秒未満で着手）です。先後は振り駒によって決定されます。
過去の対戦成績は香川女流四段３勝、加藤女流三段８勝です。
本局は棋譜コメントを銀杏、ブログを睡蓮が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

【棋譜中継ページ】
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/16/mynavi202302170101.html

（睡蓮）

（対局室は香雲の間。まずは９時49分に香川女流四段が入室した）

（直後に加藤桃女流三段も姿を見せる）

（香川愛生女流四段。本棋戦での最高成績はベスト４。初の挑戦者決定戦進出を目指す）

（加藤桃子女流三段。女王４期の実績がある）

（香川女流四段の振り歩先で振り駒が行われる。結果はと金が４枚で、加藤桃女流三段の先手と決まった）

（定刻通りに対局開始）

（加藤桃女流三段は、すぐに▲２六歩と着手）

（香川女流四段は、一拍置いてから△３四歩と応じた）

（挑戦者決定戦に進むのはどちらか）

（睡蓮）

図は10時30分頃の局面です。香川女流四段が３筋に飛車を振り、戦型は後手三間飛車の対抗形に決まりました。ここ１、２年の両者の対戦は、ほとんどが香川女流四段の三間飛車で対抗形になっています。加藤桃女流三段は対振り飛車では急戦もよく指しますが、本局では持久戦を選びました。


（香川女流四段）

（加藤桃女流三段）

（睡蓮）

図は11時15分頃の局面です。ここで香川女流四段がしばらく手を止めています。後手は銀冠を目指す（１）△８四歩は６六に角がいる状態では突けませんし、（２）△３三桂は３四飛が狭くなるので、▲３六歩の仕掛けが気になるところ。（３）△２四歩は▲２八飛△２五歩▲同飛△２四歩▲２八飛で、先手から▲７五歩△同歩▲７四歩△６五桂▲３九角～▲６六歩が残ります。（４）△８二玉や（５）△６二金寄、（６）△１二香なども、一手の価値があるかどうか判断が難しいです。香川女流四段が序盤の難所を迎えているといえそうです。


（香川女流四段）

（睡蓮）

図は11時50分頃の局面です。加藤桃女流三段が▲９八香として▲９五歩△同歩▲９九飛の攻めを見せたのに対し、香川女流四段が△８四歩▲同角△８五歩と先に動いて戦いに入りました。△８五歩に▲同歩なら、△３七桂成～△８六歩という筋があります。


（加藤桃女流三段）

（睡蓮）