[将棋]マイナビ女子オープンブログカテゴリー一覧|将棋情報局

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【対局者入場】


【主催者挨拶】

滝口直樹・マイナビ出版 代表取締役社長。
「本日はお忙しい中、ご足労いただきありがとうございます。第9期マイナビ女子オープン、五番勝負が始まっております。9年間ということになりますが、日本将棋連盟さまには、多大なるご協力を賜りまして、誠にありがとうございます。今回は郡山の対局に際しまして、郡山市さま、郡山市教育委員会さま、商工会議所さま、福島民報社さま、郡山コンベンションビューローさま、支部の方々にも、お世話になります。おかげさまで、明日対局ということになりました。
マイナビ女子オープンは女性の最高峰の戦いと思っておりますが、今回の顔ぶれは説明不要の実力者の加藤女王と最近メキメキと実力を上げて、ついにタイトルに挑戦してきた室谷女流二段ということで、本当にフレッシュだと思います。個人的な思い入れでいいますと、いまいちばん見たい顔合わせだと思います。いい顔合わせで郡山に来たなと思いますし、福島県のみなさんにも喜んでいただけるのではないかと思っております。
主催者としましては、第1局の前日にも申し上げたのですが、2人に力を尽くして、全力を発揮して戦ってほしいと思います。会場のみなさんも同じような気持ちではないかと思っています。
2週間ほど前に行われた第1局と、今日を迎える間に大きな出来事がございました。九州のほうの大変な災害です。地震ということで、郡山、福島県、東北のみなさんも長い間ご苦労されてきているので、胸が痛い思いをニュースを見るたびにされているのではないかと思います。こんなときに我々は何ができるのだろうかと、日々、自問自答しています。マイナビという会社はいろいろな商売をしておりますが、共通していえることは頑張る人を応援している会社です。マイナビ女子オープンもその一貫として、応援させていただいています。こういったときこそ、この棋戦を一生懸命盛り上げさせていただいて、将棋のパワーを九州に届けることができたらいいなと思っています。そういった点でも、対局者のお2人には頑張っていただきたいと思います。
『頑張れ九州』、『まだまだ頑張れ東北』、『頑張ろうマイナビ女子オープン』、『届けようじゃないか将棋のパワーを』というように思います。明日が素晴らしい対局になるよう願っております」

【日本将棋連盟挨拶】

島朗・日本将棋連盟常務理事。
「みなさま、こんばんは。本日はお忙しい中、こうして素晴らしい夕食会にお集まりいただき、また開催していただき、ありがとうございます。マイナビ女子オープンは第9期を迎えるということで、若き女王、若き挑戦者で、素晴らしい顔合わせで今年も開催されることになりました。本当にマイナビさまには女流棋界に手厚い思いをいただきまして、ありがとうございます。
郡山が第2局の開催地となりました。私も『あったかふくしま観光交流大使』を務めさせていただいていることもあり、郡山に遠くから足を運んでくれるファンの方もいて、福島に来ていただけることを嬉しく思います。私自身も最近は東北に来る機会が少なくなっていたのですが、この10日間ほどで、先週も郡山を通って喜多方に行ったり、来週は郡山市で開催される『こどもまつり』での指導対局も10年以上続けさせていただいています。いつもお世話になり、温かく迎えていただいています。
今回は加藤さんと室谷さんの対局なのですが、2人を見ていると、女性の対局にはレベルアップした実力もさることながら、華があるということが大事なことだと思います。強く凛々しく美しいなと思います。次の第3局ではタイトル戦では初となるYouTubeで中継されるということで、歴史的なタイトル戦だと思います。2人にとって今回の勝負も大事なのですが、これから長きに渡って戦い続けなければならないということもあり、その幕開けのシリーズです。2人とも優しい性格ですが、盤に向かえば厳しさがあり、そのギャップに心を打たれるものがあります。
さきほど滝口さまから震災のお話がありましたが、私自身も福島に何度も足を運んで、いろんな思いを体験しました。九州の災害にも、このときの教訓が活きればと思います。東北で震災が起きたときに、羽生さんと森内さんの名人戦が行われていました。2人は粛々と自分ができることをやってきた。それが災害にあわれたみなさまの生活再建の、その次の心を糧になっていた。2人はそういったことに心を尽くしていたと思います。加藤さんと室谷さんには、集中して自分のできることをやっていただければと思います。第2局が素晴らしい対局になることを祈念して、また郡山のみなさまには大変お世話になります」

【歓迎の挨拶】

吉﨑賢介・郡山市副市長。

【乾杯】

矢森真人・福島民報社専務取締役。


乾杯の様子。

(写真=八雲、書き起こし=吟)

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【アトラクション】
地元の方により、日本の伝統芸の「ひょっとこ踊り」が披露されました。


最初は壇上で踊っていたが……。


会場に舞い降りて、両対局者の前で。


最後は会場中を巻き込んで大盛り上がりだった。

【記念品贈呈】

プレゼンターは橋本正一・郡山コンベンションビューロー事務局長。



(八雲)

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【花束贈呈】

両対局者に花束が贈呈された。

【対局者挨拶】

挑戦者・室谷由紀女流二段。
「みなさま、こんばんは。本日はこのような素敵な夕食会、素敵な踊りを見せていただきありがとうございます。郡山に来るのは今回が2度目になります。1度目に来たときは、なかなか郡山の街を見ることができず、また郡山に来たいなと思っていました。今回はタイトル戦ということで、また来ることができて、棋士としては非常に嬉しく思っています。
検分で対局場を見たのですが、窓からの景色は本当に素晴らしくて、明日は集中して将棋が指せるような、そんな素晴らしい環境を作ってくれたホテルハマツさま、そして郡山のみなさまにお礼を申し上げます。
話は変わりますが、先日、熊本で大規模な地震がありました。第1局の2日後のことでした。家に帰ってニュースを見たときは、非常に衝撃を受け、ショックでした。何かできることはないかと、私なりに考えた結果、やはり自分の力を精一杯出して、マイナビ女子オープン第2局にすべてを懸けるのが、いちばんかなという結論に達しました。加藤さんと将棋盤を挟めることに感謝をしながら、明日は頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」


加藤桃子女王。
「みなさま、こんばんは。本日はたくさんの方にお越しいただきありがとうございます。素敵な踊りで楽しませていただきました。私自身も郡山に来るのは2度目になります。前回のタイトル戦は寒い時期だったので、暖かい時期に来るのは初めてで、とても楽しみにしていました。郡山の開催にあたり、桜が満開の時期に調整しているとお聞きして、お気遣いやおもてなしが素晴らしく感謝申し上げます。
挑戦者の室谷女流は生粋の振り飛車党で、いまいちばん勢いのある方、そして大人の素晴らしい方ですね。室谷さんを見ているだけで心が洗われます。本当に尊敬している先輩の1人です。明日は盤上に集中できるよう頑張りますし、室谷さんと私の持ち味が出せるような将棋になればと思います。
大勢の方に支えていただいているおかげで対局ができることに感謝いたします。株式会社マイナビさま、郡山のみなさん、各報道機関のみなさま、関係者の方々、本当にありがとうございます」

(写真=八雲、書き起こし=吟)

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【立会人、棋士紹介】

立会人と大盤解説を務める、中村修九段は福島県と縁が深い。
「明日は立会人兼大盤解説を務めます。どうぞよろしくお願いします。本当はさきほど、お面をかぶって踊りたかったのですが、立会人という立場上、明日の朝、両対局者が笑ってしまうといけないのでやめました。明日は居飛車対振り飛車で本格的な戦いになると思います」


島朗九段は日本将棋連盟の東北担当だ。
「私は郡山に来るとこの挨拶をすると決めていますので、分かる方だけウケていただければと思います。ラグビーに例えて話したいと思います。両対局者は対照的で、フォワードの加藤さんとバックスの室谷さんですね。ライン際のディフェンスでは加藤さんが上だと思いますし、決定力では室谷さんが優位に立てると思います。本当に対照的な将棋で、お互いの強みを出した、素晴らしい戦いになると思います。大学ラグビーでいうと明治対早稲田のような感じになると思っています」


飯野愛女流1級は大盤解説会の聞き手を務める。
「さきほど、ひょっとこ踊りを見せていただきまして、こんなに涙が出るほど笑わせていただいた前夜祭は初めてです。明日は勢いのある室谷さんが挑戦ということで、将棋も楽しみですが、2人とも着物で対局すると思います。室谷さんは明日のために着物を買われたといっていましたので、個人的にはそこが楽しみです。明日は中村修先生の大盤解説の聞き手をさせていただきます。中村先生のユーモアがある解説が聞けると思います。明日もよろしくお願いします」


記録係を務める小高悠太郎二段は、奨励会で加藤女王と切磋琢磨している。


福島に縁の深い2人が思い出を語って前夜祭が終了した。
島「中村先生の奥さまは、元福島テレビのアナウンサーでいらっしゃって。中村先生、福島はお互い青春時代からよく来ましたよね」
中村「そうですね。福島はスキーに来て、競馬に来て、デートに来て……。本当に楽しい思い出ばかりで。現役を引退したら福島か新潟か函館に住みたいと思います。明日は大盤解説にたくさんの方に来ていただければと思います」

(写真=八雲、書き起こし=吟)

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第9期マイナビ女子オープン五番勝負第2局では、対局会場のホテルハマツにて、大盤解説会が開催されます。現地ならではの臨場感あふれる解説をお楽しみください。

・日時 4月27日(水)13時30分開始

・場所 ホテルハマツ 福島県郡山市虎丸町3-18

・料金 無料

・出演 解説:中村修九段、聞き手:飯野愛女流1級

詳しくはこちらのページをご覧ください(日本将棋連盟HP)。

(八雲)