感想戦後、福間女王は報道各社による囲み取材に応じました。
――挑戦者だった前期五番勝負と、女王のタイトル保持者としての今期五番勝負、どちらもフルセットでの決着になりました。本日の一局に懸ける思いは、どのようなものでしたか。
福間 最後なので、悔いの残らない状態で対局できればと考えていました。
――中盤で2枚の大駒を取らせて踏み込んだところは、どのような思いで指されていましたか。
福間 自然に指して少し攻め勝っているのかなと思い、決断しました。
――勝ちの手応えを得られたのはどの辺りですか。
福間 本当に最後の辺りで。最後も結構怖い変化もあったんですけど、▲6三香成(105手目)として、こちらに何もなければと思っていました。
――今回のシリーズはカド番に追い込まれて苦しい状況でしたが、全体を振り返って、いかがですか。
福間 第1局はよい将棋を落としてしまって、第3局は完敗という内容で。第4局はかなり苦しい状態ではあったのですが、自分の弱さを受け入れて、力を出せるように挑みました。今日も盤上に集中できていたので、反省点の残るシリーズではありましたが、シリーズ全体としては何とか立て直すことができたかなと思っています。
――今年1月からのユニバーサル杯第52期女流名人戦五番勝負は西山女流二冠(当時)にストレート負けでタイトルを奪われるという結果でしたが、そこからどのように持ち直されたのでしょうか。
福間 対局が続いてはいたのですが、自分の将棋を見直すといいますか、自分の将棋と向き合う時間はあったので。負けを無駄にしないようにという意識で過ごしていました。
――西山女流三冠とは、次は大成建設杯第8期清麗戦五番勝負(福間がタイトル保持者で、7月上旬に開幕)でぶつかります。
福間 一ヶ月ほど期間があるので、番勝負も、そのほかの対局も、力を出せるような状態で過ごしたいと思います。
(睡蓮)
(防衛を果たした福間女王)
(西山女流三冠は、あと少し及ばなかった)
(感想戦の前にインタビュー)
◆福間女王の談話
――端から積極的に仕掛けていきました。
福間 もう少し穏やかに指したかったのですが、(駒組みが)進むと、後手のほうが価値の高い手が多いかと思いました。待つ手が難しいのでいったという感じです。
――攻め合いの中盤になりました。控室では、▲6五飛(67手目)と走った辺りは先手好調と見られていました。
福間 (6四歩の)拠点ができて、▲6五飛と走る展開になったので、前の局面よりは、指しやすい感覚を持っていました。
――終盤は大駒を取らせて寄せにいく展開でした。
福間 怖い形ではあるんですけど、こちらが一瞬……。攻め合い勝ちできそうかなと思っていました。
――3勝2敗でタイトル防衛となりました。
福間 最終局も、スコアにかかわらず集中することができたので、よかったです。
◆西山女流三冠の談話
――本日の一局を振り返って、いかがですか。
西山 中盤で候補手の多い展開になって、玉頭攻めをした辺りはあまり手応えがありませんでした。もう少し筋よく迫れる順があればよかったのですが。その周辺で形勢に自信がなくなってしまったので。
――シリーズ全体を振り返っての感想をお願いします。
西山 課題もありつつ、幸運な展開もありつつといったところで。5局フルでしたが、あっという間でした。
(睡蓮)



