雨宮編集長のコゴト@女流棋士と奨励会|将棋情報局

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雨宮編集長のコゴト@女流棋士と奨励会

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女流王位戦は、里見香奈が3-0で復位を果たした。休場で女流王座を失って以来の二冠復帰。里見の連勝が止まるなら、この五番勝負ではと思っていたが、甲斐智美でも止められなかった。

現行の女流タイトルは、現奨励会員と元奨励会員によって占められている。これは別段驚くような状況ではなく、これまでの女流タイトルホルダーの多くが奨励会経験者だった。
以下に女流タイトル獲得経験者を、大まかな年代順に列記した。○印が現会員を含めた奨励会経験者だ。

○蛸島彰子
山下カズ子
○林葉直子
○中井広恵
清水市代
斎田晴子
○矢内理絵子
石橋幸緒
○千葉涼子
○里見香奈
○甲斐智美
上田初美
○加藤桃子
○香川愛生

14人中、実に9人が奨励会経験者だ。女流草創期の蛸島に始まり、林葉と中井が争った時期までは奨励会経験者が席巻していた。その様相を一変させたのが清水の登場だった。
清水は巨大な存在だ。当時の奨励会経験者をほぼ完全に押さえ込んでしまった。その期間が長かったので、それ以前が奨励会経験者の天下だったことがかすんだ。里見の出現で、元の状況に戻ったという見方もできるだろう。

奨励会経験者は、女流棋界に大きな実績を残している。ただ、奨励会を経験していようがいまいが、女流棋士は女流棋士である。女流棋士に求められることは多岐にわたり、そのほとんどは女流棋士にならなければ学べないものだ。経験の有無を過大に扱うのは避けるべきだと思っている。
 
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