2026.09.04
『面白すぎる将棋の世界』(サバンナ高橋茂雄著)読者レビュー!
はじめに
今回は、2026年9月中旬に発刊される予定の『面白すぎる将棋の世界』(サバンナ 高橋茂雄 著)のレビューをお届けします。
面白すぎる将棋の世界
将棋は今が一番面白い!
本書は将棋好きで知られるサバンナの高橋茂雄さんによる、将棋を楽しむための案内書です。
藤井聡太竜王・名人という大天才が現れて盛り上がる将棋界ですが、「何となく難しそう」「仕組みがよくわからない」「藤井聡太以外の棋士を知らない」という方も多いのではないでしょうか?
そんなお悩みをすべて解決してくれるのが本書です。
Amazonで見る著者のサバンナ高橋茂雄さんは、お笑い芸人として第一線でご活躍されており、多数のテレビ番組に出演されています。藤井聡太竜王・名人の活躍を観たことがきっかけで将棋にハマったと公言されていますが、いまでは、将棋の魅力を世間に広める、将棋界にとって貴重な「スポークスマン」と呼んでも過言ではないでしょう。NHKの『将棋フォーカス』という番組の司会も務められています。
本書の冒頭で「全く将棋を知らない人や、すでに観る将や指す将として将棋に親しんでいる方も(中略)もっと将棋を楽しんでいただくための入り口になるような本を作りたいと思いました」と語られている通り、本書を読むことで将棋界の知識が自然と蓄積され、より将棋を楽しめるのではないかと思います。
平易でとても読みやすい文章で書かれているため、気楽に楽しく読み進められます。なお、本書は将棋そのもののルールについては一切触れていないため、本書をきっかけに将棋を指してみたくなった方は、別途入門書をあたるとよいでしょう。
対象読者
本書は、幅広い層に読んでいただける内容になっています。
将棋を指した経験の有無にかかわらず、将棋界について知りたいという人であれば楽しく読めるはずです。
将棋は対局の手順を「棋譜」という符号で記述しますが、本書には棋譜が全く出てきません。そのため、将棋のルールを知らない方でも心配いりません。初心者でも、将棋界の面白いエピソードに存分に触れられる構成となっています。
逆に、将棋界の知識が豊富な方にとっては、既知の内容が多いかもしれません。しかし、知識の整理に役立つだけでなく、独自のインタビュー記事も収録されているため、きっと楽しめるはずです。
軽い読み物として仕上がっているため、週末のリラックスタイムにまとめて読んでもいいですし、仕事の合間の休憩時間に少しずつ読んでいくのもおすすめです。気構えは一切不要で、気楽に手に取れる一冊です。
本書の概要と見どころ
本書は4つの章で構成されています。ネタバレにならない範囲で、各章について軽く紹介させていただきます。
第1章 藤井聡太、天下統一までの道のり
藤井竜王・名人のデビューから現在までの軌跡を概観できます。デビュー以降、どのような記録が塗り替えられてきたのかが記されています。
注目を集めたデビュー戦やワイドショーを賑わせた連勝街道の裏側、さらにはタイトル戦登場から獲得に至るまでの様々なエピソードが語られています。対戦相手となった棋士たちのエピソードも交えられているのが特徴です。
第2章 将棋を楽しむための基礎知識 「棋戦」を知ろう
将棋界における、タイトルにつながる8つの棋戦と、それ以外の一般棋戦について解説されています。それぞれの棋戦がどのようなものか、また、各棋戦の過去の興味深いエピソードについてまとめられています。
第3章 魅力いっぱい!トップ棋士&注目棋士紹介
各棋戦で活躍するトップ棋士をひとりずつ紹介していく章です。
タイトルホルダーの藤井竜王・名人や伊藤匠二冠はもちろん、谷川浩司十七世名人、羽生善治九段、佐藤康光九段、森内俊之九段、渡辺明九段といった現役レジェンド棋士、順位戦A級で活躍する棋士、最近タイトル挑戦を果たした若手棋士など、27名の棋士が紹介されています。
また、渡辺九段、糸谷哲郎九段、藤本渚七段、高田明浩五段に対して個別に行われたインタビュー記事も収録されています。
インタビューでは、それぞれの視点から他の棋士をどう評価しているかを引き出す質問が多く、非常に興味深い内容でした。
トップ棋士とは別に、注目の若手棋士についても短いながら紹介されています。
第4章 棋士とお笑い
著者のサバンナ高橋さんがお笑い芸人であるからこその、特色ある章です。
棋士でありながら『M-1グランプリ』に挑戦した2組のコンビ(銀沙飛燕ともぐら兄弟)へのインタビュー記事が掲載されています。
M-1出場に関することはもちろん、将棋に関する取り組みについても質問しており、それぞれの考え方が語られています。
おわりに
今回は『面白すぎる将棋の世界』について紹介させていただきました。詳細を書いてしまうと面白さが半減してしまうため、なるべく内容には踏み込まないように留意しました(そのため、私自身の具体的な感想も控えめになっています)。
私自身、普段触れていない分野の本を急に読みたくなることがありますが、将棋を全く知らない方や詳しくない方が、この本を導入として、楽しみながら将棋の世界に足を踏み入れてくださるとうれしいなと思います。
レビュー記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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