【将棋ニュース】徳島への手段は飛行機?鉄道? ご飯は誰と食べる? 伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦七番勝負第5局前日譚|将棋情報局

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【将棋ニュース】徳島への手段は飛行機?鉄道? ご飯は誰と食べる? 伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦七番勝負第5局前日譚

8月26、27日に徳島県の「渭水苑」で王位戦第5局が行われます。筆者はその主催紙観戦記を担当します。将棋の内容については観戦記をお読みいただくとして、ここでは対局前日の裏話を。

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筆者は挑戦者の伊藤匠二冠ともども、羽田空港から空路で徳島へ。なお藤井聡太王位は鉄道および車による陸路で徳島入りとなりました。徳島到着後まずは車で宿泊するホテルへ、荷物を置いたのちに対局場の渭水苑に向かい、盤駒の検分という流れです。

立会人の中田功八段、副立会人の武市三郎七段ともどもが見守る中の盤駒検分は滞りなく済みました。盤と駒台は渭水苑のもので、駒は関西将棋会館から持ち込んだものです。

検分の後、記念撮影を経て、対局者それぞれへの前日取材。徳島対局ということで、地元に関連する話題も対局者に向けられました。

まず、鉄道ファンである藤井王位へは「徳島でもついに自動改札機が導入されましたが、ご存知でしたか」という質問が。今年の6月、JR徳島駅に自動改札機が設置されたことで、47都道府県すべてに自動改札機が存在することになりました。筆者が徳島空港からホテルへ向かう車内でも全く同じ話題が出ていたので、偶然とはいえ巡り会わせがあるものだと思ったものです。ちなみに藤井王位は「自動改札機が導入されたのは知りませんでしたが、徳島の鉄道は機会があれば楽しみたい」ということです。

続いて伊藤二冠。こちらはプロ野球の中日ドラゴンズファンですから「徳島出身のドラゴンズ選手に板東英二さんがいますが、ご存知ですか」と。伊藤二冠と同じく竜党である筆者は板東さんのことも知っていますが、その質問を聞いた瞬間に「徳島なら川上憲伸だろ」と内心で思ったものです。川上さんは00年代のドラゴンズ黄金期に活躍した徳島出身の名投手ですが、質問が終わった後、別の記者の方が「板東より川上では?」と突っ込んでいました。なお伊藤二冠は板東さんのことは存じ上げないと回答していました。そしてドラゴンズ最後の優勝(次を早く!)の瞬間を現地で見ている伊藤二冠が川上さんのことを知らないはずがありません。

宿泊のホテルへ戻ると、「ファンとのつどい」の始まりです。130人のファンを前にして両者が意気込みを述べました。両立会人及び大盤解説の聞き手を務める藤井奈々女流初段による、対局の展望に関する座談会も行われました。

ファンとのつどいのあとは関係者による食事会。食事会といっても対局者の2人は自室でそれぞれでした。これは新型コロナウィルスの影響が大でしょう。筆者が10年前に王位戦七番勝負を観戦した時は、当時の王位である羽生善治九段および挑戦者の木村一基九段も、普通に前日の食事会に参加していました。羽生九段に「明日があるからこちらですか」とウーロン茶をすすめると「いやいやまずはこちらで」と乾杯の一口はビールだったことが思い出されます。

また別のタイトル戦でファンを交えて立食形式の前夜祭が行われた時の話。ファンはそこにある食べ物を好きなタイミングで取れますが、対局者は入れ代わり立ち代わりのファンに対応するためそうはいきません。のちに食事が用意されているのですが「1人だと寂しいだろうから、君も一緒に」と担当記者から声をかけられたこともあります。対局前日というデリケートな時間帯。1人がいいのか、軽く雑談をかわす相手がいるほうがいいのか、もちろん人それぞれでしょうが、ちょっと気になるところです。

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著者

相崎修司(著者)
将棋雑誌「近代将棋」の編集を経てフリーの観戦記者に。
2026年現在は竜王戦、王位戦・女流王位戦、棋王戦、女流名人戦の観戦記を執筆。
将棋世界をはじめとする各誌にも寄稿。