2026.08.18
《ヤバい奇襲》 第20回【対ノーマル三間】―▲4五歩突いとけば何とかなる説
ひきこもりブロガーの二歩千金(にふ・せんきん)です。
7月23日にマイナビ出版より『奇襲完全撃退マニュアル50』という奇襲破りの本が刊行されました!
本書では、江戸時代から続く伝統的な奇襲、アマチュアが考案してネットで大流行の奇襲、トッププロも採用する現代調の速攻作戦まで、幅広く収録しております。
⇩第19回の記事はコチラ⇩
今回のテーマは「対三間の▲4五歩急戦」。
ひとくちに▲4五歩急戦といっても色んな形があるので、時系列でわかりやすく説明しますね。それではスタート!
初級編~そもそもなぜ4五なのか?~
まだ穴熊が隆盛になる前の昭和中期~後期は「▲5七銀左急戦」が振り飛車破りのエースとして活躍していました。(第1図)
第1図で△5二金左に対して、
①ナナメ棒銀(▲4六銀)
②山田定跡(▲3五歩~▲4六銀)
③鷺宮定跡(▲3八飛)
④棒銀(▲3七銀~▲2六銀)
はいずれも後手の角頭(3筋)を狙う作戦なので、対四間では有効でも三間相手に用いるのはちょっと筋が悪い攻め方といえます。
そこで、△5二金左▲4六歩△6四歩▲3七桂△2二飛▲5五歩△同歩▲4五歩△5三銀▲4六銀(第2図)と4筋から戦端を開くのが対三間で定跡化された仕掛けです。
第2図では①△5六歩と②△5四銀の二大派閥に分かれ、
前者は『新版 羽生の頭脳3 急戦、中飛車・三間飛車破り』、後者は『コーヤン流三間飛車の極意 急戦編・持久戦編 プレミアムブックス版』がそれぞれ詳しいです(なおワイは△5四銀派)。
上級編~より速さと効率を求めて~
「▲5七銀左急戦」は急戦のわりに手数がかかるのと、舟囲いの一部である左銀を自ら崩すため自玉が薄くなり、居飛車が正確に指しこなすのはけっこう大変です。
そうした流れを汲んで、2000年前後に「▲4五歩超急戦」(第3図)が流行しました。
右桂が攻めに参加していないので一見先手の仕掛けが軽すぎるようですが、後手の囲いも中途半端なので実戦的にいい勝負でしょう。
これにさらなる工夫を加えたのが将棋系ユーチューバーのSugar氏が得意とする「へなちょこ急戦」(第4図)。
▲5六歩の一手を▲3七桂に置き換えたことで、より隙がなく強力な構えとなりました。いまではプロも採用する令和のスタンダードな作戦となっています。
そして、極めつけがアマ強豪・加部康晴氏が開発した超々急戦(第5図)。
なんと13手目での爆速の仕掛けです。
以下△4五同歩なら▲3三角成~▲6五角で馬作りを狙っていきます。
「▲4五歩を突かれても互角以上のわかれに持ち込みたい!」
と目を輝かせて意気込むノマ三党の貴方。
──どうぞ、ご安心ください。
7月23日に発売された『奇襲完全撃退マニュアル50』にへな急&加部流の対策をバッチリ記してあります!
続きはWebで、、、じゃなかった、本の中でお会いしましょう!








