《ヤバい奇襲》 第19回【一間&九間】―草も生えない最果ての地へようこそ|将棋情報局

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《ヤバい奇襲》 第19回【一間&九間】―草も生えない最果ての地へようこそ

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ひきこもりブロガーの二歩千金(にふ・せんきん)です。

7月23日にマイナビ出版より『奇襲完全撃退マニュアル50』という奇襲破りの本が刊行されました!

本書では、江戸時代から続く伝統的な奇襲、アマチュアが考案してネットで大流行の奇襲、トッププロも採用する現代調の速攻作戦まで、幅広く収録しております。

⇩第18回の記事はコチラ⇩

今回のテーマは攻めっ気MAXの「端角中飛車」!!

前回はド真ん中から攻めつぶす戦法でしたので、
逆に今回は盤の一番端っこ「一間&九間」でいきます~。

一間飛車~お前がナンバーワンだ!~

初手からの指し手
▲1六歩 △3四歩 ▲1五歩(第1図)

初手▲1六歩といえば漫画「月下の棋士」の氷室将介を連想するファンもいらっしゃるかもですね。

1筋の端を突き越せば本戦法の準備完了。
えっ、2手目に△1四歩と受けられたらどうするかって?いさぎよく諦めて次の試合に期待しましょう←

第1図以下の指し手
△8四歩 ▲9六歩 △8五歩 ▲9七角
△6二銀 ▲1八飛 △9四歩 ▲1六飛
(第2図)

後手が飛車先を突けば▲9六歩~▲9七角と端に覗きます。
そして「シュワッチ!」の掛け声とともに▲1六飛で飛車が世に出ました。

第2図以下の指し手
△4二玉 ▲4八玉 △3二玉 ▲3六飛
(結果1図)

一間飛車の長所は、浮き飛車で1六~8六まで自由奔放に走りまわれる点です。

具体例を挙げると△4二玉~△3二玉には▲3六飛の揺さぶりがあります。
結果1図以下、①△3三玉は利かされですし、②△8四飛には▲7五角△7四飛▲7六飛で先手がペースを握っています。

九間飛車~"苦"労だらけの振り場所~

初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩
▲7八銀 △8五歩 ▲7七角 △6二銀
▲6七銀 △4二玉 ▲9六歩(第3図)

九間飛車は全振り場所のうち最も採用率が低く、9筋に振るために▲8八角をどかさなければならないのが不人気の原因の一つだと考えられます。

ただ、一間にはないメリットもあって、もし▲9六歩に△9四歩と反発された場合は▲9七香~▲9八飛とまわって端を逆襲できます(参考図)

第3図以下の指し手
△3二玉 ▲9五歩 △5二金右 ▲9八飛
△5四歩 ▲7五歩 △5三銀 ▲9六飛
△6四銀 ▲7六飛(結果2図)

後手が端を手抜いた場合は▲9五歩~▲9八飛~▲7五歩~▲9六飛~▲7六飛で石田流のような構えにするのが面白いでしょう。

かなり手数はかかりますが、結果2図まで組めれば九間もまずまずの分かれといえます。

「トンデモ戦法かと思いきや、なかなか"隅"に置けないな……」
と意外に手ごわい相手だと認識を改めた貴方。

──どうぞ、ご安心ください。

 

7月23日に発売された『奇襲完全撃退マニュアル50』に一間&九間の対策をバッチリ記してあります!

 

続きはWebで、、、じゃなかった、本の中でお会いしましょう!

 

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著者

二歩千金(著者)
ひきこもり将棋オタク。
2013年に序盤研究ブログ「現代振り飛車ナビ」を開設。
中飛車左穴熊封じのオリジナル研究を公開しネットで話題に。
翌年に現在のメインブログ「人生0手の読み」を開設。
著書に『2手目△3二銀システム』『振り飛車3.0』がある。