《ヤバい奇襲》 第16回【燕刺し】—「スズメ」じゃないよ、「ツバメ」だよ|将棋情報局

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《ヤバい奇襲》 第16回【燕刺し】—「スズメ」じゃないよ、「ツバメ」だよ

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ひきこもりブロガーの二歩千金(にふ・せんきん)です。

7月23日にマイナビ出版より『奇襲完全撃退マニュアル50』という奇襲破りの本が刊行される運びとなりました。

本書では、江戸時代から続く伝統的な奇襲、アマチュアが考案してネットで大流行の奇襲、トッププロも採用する現代調の速攻作戦まで、幅広く収録しております。

⇩第15回の記事はコチラ⇩

今回のテーマは、、、「燕刺し」!!

「えっ……? スズメ刺しなら知ってるけど『ツバメ刺し』は初めて聞いたよ」
と首をかしげている読者の皆さん。

それもそのはず……なぜなら僕が勝手に名付けたから!!←
じゃあ、早速どんな戦法なのか見ていきましょう。Let’sGO~

初級編 ~どちらも急所は「端」!~

本題のツバメ刺しに入る前に「スズメ刺し」とは何か、軽くおさらいしましょう。

【雀刺し(すずめざし)】は、相矢倉において参考1図のように端で集中攻撃を狙う作戦です。

参考1図で先手の手番になれば▲2五桂△2四銀▲1三桂成△同銀▲1四歩の要領で後手陣はいともたやすく崩壊します。

そして、【燕刺し(つばめざし)】もまた「端を一気に畳みかけていく戦法」です。

初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △1四歩
(第1図)

3手目▲6六歩(振り飛車模様の出だし)に対し、4手目△1四歩が本戦法の合図になります。

もし先手が端を手抜けば、すかさず1筋を詰めて居飛車持久戦にすれば後手は作戦勝ちになりやすい(参考2図)。

よって先手は▲1六歩(第2図)と挨拶を返しますが、これによって1筋に争点が生まれました。

美馬和夫氏による将棋世界の連載を書籍化した『すぐに使える!B級戦法コレクション』では参考2図から△3三角~△1五歩(参考3図)という仕掛けを解説しています。

ただ、△3三角型の仕掛けはスピード感はあるものの、攻め駒が飛車角2枚でやや心もとないので、別の指し方を紹介します。

上級編 ~くちばしドリルが炸裂!~

第2図以下の指し手
△4四角 ▲7八銀 △1三香 ▲6七銀
△1二飛(第3図)

△3三角にかえて△4四角~△1三香~△1二飛と攻めに厚みを加えるのが改良案。

ところで、この飛香ロケットの形、参考1図の雀刺しに似てると思いませんか?

『史記』の一節に「燕雀(えんじゃく)いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや」という有名な言葉があり、"雀"に並び立つ存在として"燕"を戦法名につけてみました。

第3図以下の指し手
▲7八飛 △1五歩 ▲同 歩 △同 香
▲1七歩 △3三桂 ▲2八銀 △2五桂
(結果図)

さあ、後手はいよいよ△1五歩~△同香から開戦です。

▲1七歩~▲2八銀は懸命な防戦ですが、△3三桂~△2五桂と駒の利きを足せるのが△4四角型の効果で、結果図は1七地点の数の攻めが受からず後手ペースは明らかでしょう。

「『燕返し』(麻雀のイカサマ)なら詳しいんやけどな!ガハハハ!」
と負け惜しみを言いながら泣く泣く投了ボタンを押す貴方。

──どうぞ、ご安心ください。

 

7月23日に発売された『奇襲完全撃退マニュアル50』に燕刺しの対策をバッチリ記してあります!

 

続きはWebで、、、じゃなかった、本の中でお会いしましょう!

 

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著者

二歩千金(著者)
ひきこもり将棋オタク。
2013年に序盤研究ブログ「現代振り飛車ナビ」を開設。
中飛車左穴熊封じのオリジナル研究を公開しネットで話題に。
翌年に現在のメインブログ「人生0手の読み」を開設。
著書に『2手目△3二銀システム』『振り飛車3.0』がある。