《ヤバい奇襲》 第15回【かまいたち】—駒がぶつかる前にもう勝負が決まってる?!|将棋情報局

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《ヤバい奇襲》 第15回【かまいたち】—駒がぶつかる前にもう勝負が決まってる?!

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ひきこもりブロガーの二歩千金(にふ・せんきん)です。

7月23日にマイナビ出版より『奇襲完全撃退マニュアル50』という奇襲破りの本が刊行される運びとなりました。

本書では、江戸時代から続く伝統的な奇襲、アマチュアが考案してネットで大流行の奇襲、トッププロも採用する現代調の速攻作戦まで、幅広く収録しております。

⇩第14回の記事はコチラ⇩

今回のテーマは「かまいたち戦法」!!

前回の「右四間」が"動"だとしたら、「かまいたち」は"静"。
同じ四間飛車破りでも対照的な思想を持つ作戦をご紹介しましょう!

初級編 ~「お前はもう詰んでいる」~

初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲4八銀 △4四歩
▲5六歩 △4二飛 ▲5七銀(第1図)

「かまいたち」は元奨三段の鈴木英春氏が開発した対四間用の戦法。
何の変哲もない序盤ですが、ここから先手は独創的な動きを見せます。

第1図以下の指し手
△6二玉 ▲9六歩 △9四歩 ▲6八玉
△5二金左▲7八玉 △3二銀 ▲5五歩
△4三銀 ▲5六銀 △7二玉 ▲6五銀
(第2図)

5筋の位を取って、右銀をスルスルと6五まで持っていくのが面白い。

このあと▲5八飛~▲5四歩と銀をさばいてしまうのは悪くはないものの、少々もったいない感じがします(参考1図)。

それよりも6五銀で左辺(5~7筋)の制空権を掌握し、後手の囲いや駒組みに大きな制約を与え続けるほうが本戦法の主旨にかなっているでしょう。

第2図以下の指し手
△8二玉 ▲5八飛 △7二銀 ▲5六飛
△4五歩 ▲5八金右△3三角 ▲6八銀
△4四銀 ▲5七銀 △2四歩 ▲6六銀
△2五歩 ▲6八金寄(結果図)

左銀を6六へ、右金を6八に移動させれば、金駒がタテ一直線に並んだ美しい布陣の完成!!

結果図は先手の作戦勝ちは明らかで、駒がぶつかる前に相手が斬られている状態はまるで妖怪・「かまいたち」さながらですね。

このあとさらに優位を拡大する具体的な方法は、ぜひ本家の解説をご覧なさってください↓↓

上級編 ~6筋を制する者が盤上を制す~

▲6五銀を許すと後手は動かす駒が難しくなるので、△6四歩(第3図)で銀出を阻むのが有力なかまいたち対策として知られています。

しかし、第3図から▲6六歩△6三金▲6八飛△7二玉▲6五歩△6二飛に▲9七角!(第4図)とのぞけるのが最序盤にさりげなく9筋の突き合いを入れた効果で、こうなれば先手が指しやすいでしょう。

また後手に6筋を早めに備えられて▲9七角が成立しない場合は、おとなしく▲7七角~▲8八玉から居飛穴に潜るのがオススメです(参考2図)。

振り飛車を長らく指してきた者の所感として、△6二飛で釘付けになっている形は、AI評価値は互角でも実戦的に相当勝ちづらい印象があります。

「う~ん、▲6五銀を許すべきか、それとも阻止するべきか……」
とイタチごっこな悩みを抱えている貴方。

──どうぞ、ご安心ください。

 

7月23日に発売される『奇襲完全撃退マニュアル50』にかまいたちの対策をバッチリ記してあります!

 

続きはWebで、、、じゃなかった、本の中でお会いしましょう!

 

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著者

二歩千金(著者)
ひきこもり将棋オタク。
2013年に序盤研究ブログ「現代振り飛車ナビ」を開設。
中飛車左穴熊封じのオリジナル研究を公開しネットで話題に。
翌年に現在のメインブログ「人生0手の読み」を開設。
著書に『2手目△3二銀システム』『振り飛車3.0』がある。