2026.07.21
《ヤバい奇襲》 第13回【筋違い角】—"カク"の違いを見せつけてやんよ!
ひきこもりブロガーの二歩千金(にふ・せんきん)です。
7月23日にマイナビ出版より『奇襲完全撃退マニュアル50』という奇襲破りの本が刊行される運びとなりました。
本書では、江戸時代から続く伝統的な奇襲、アマチュアが考案してネットで大流行の奇襲、トッププロも採用する現代調の速攻作戦まで、幅広く収録しております。
⇩第12回の記事はコチラ⇩
今回のテーマは江戸時代から指される奇襲の王様・「筋違い角」!!
公式戦ではめったに現れませんが、プロ棋士では武市三郎七段、アマ強豪では美馬和夫氏が得意とされており、お二人の共著も出版されています。
それでは早速、筋違い角の狙い筋を見てまいりましょう!
初級編 ~振り党相手に効果てきめん!~
初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀
▲4五角(第1図)
序盤早々に角交換~▲4五角と「筋違い」のマスに打つのがポイント。
後手はひとまず△6二銀や△5二金右で6三地点の成り込みを防ぎますが、▲3四角で先手は1歩得を果たせます(参考1図)。
もし対戦相手が振り飛車党だった場合、後手に居飛車を強要できるためこの時点ですでに心理的な優位に立てちゃうんですよね。
それでも後手が無理やり飛車を振るとしたら▲4五角に△6二飛?!▲3四角△4二飛ですが、▲5六角(参考2図)がうまい揺さぶり。
以下、△8二銀や△7二金は左辺がカベ形で陣形がまとめにくいので△7二銀から美濃城に収まりますが、▲8八飛から後手の玉頭に襲いかかれば先手ペースのわかれです(参考3図)。
上級編 ~「筋違い角+棒銀」の破壊力!~
▲4五角と筋違い角を放った第1図に戻りましょう。
第1図以下の指し手
△6二銀 ▲3四角 △3二金 ▲6六歩
△3三銀 ▲7八角(第2図)
▲7八角では▲6七角~▲6八飛の「筋違い角+四間飛車」も有力。
本記事ではもっとアグレッシブな手段をご紹介します。
第2図以下の指し手
△5四歩 ▲2六歩 △5三銀 ▲2五歩
△8四歩 ▲8八銀 △8五歩 ▲7七銀
△4二玉 ▲3八銀 △5二金 ▲2七銀
(第3図)
「筋違い角+棒銀」で2三地点を集中攻撃するのが面白い指し方。
ちなみに1筋の端の交換があれば▲2七銀に代えて、▲1五歩△同歩▲2四歩!といきなり突っかかる攻めもあります(参考4図)。
参考2図以下、①△2四同歩は▲1二歩、②△2四同銀も▲同飛!△同歩▲1二歩で右辺を食い破れます。これは手持ちの1歩が光る展開ですね。
第3図以下の指し手
△4四歩 ▲3六銀 △3一玉 ▲3五銀
△2二玉 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 銀
△同 銀 ▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛
△4三金右(第4図)
攻めの銀と守りの銀が交換できれば棒銀のミッションは完了です。
最終手△4三金右は▲4一銀の割り打ちの防ぎで、まだ先は長そうに見えますが……。
第4図以下の指し手
▲3四銀 △同 金 ▲同 角 △4三銀
▲2三飛成△同 金 ▲4三角成(結果図)
ゴツンと▲3四銀を押し売りするのが明快。
以下△同金▲同角△4三銀で囲いの修復を図りますが、▲2三飛成!が強手で馬を作った結果図は先手の攻めが切れない形です。
「筋違い角が怖くて2手目△3四歩と突けなくなったよ……」
と角道を開けるのが及び腰になっている貴方。
──どうぞ、ご安心ください。
7月23日に発売される『奇襲完全撃退マニュアル50』に筋違い角の対策をバッチリ記してあります!
続きはWebで、、、じゃなかった、本の中でお会いしましょう!












