《ヤバい奇襲》 第10回【△n八角打たせ】—AIをハメ手でやっつけろ!|将棋情報局

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《ヤバい奇襲》 第10回【△n八角打たせ】—AIをハメ手でやっつけろ!

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ひきこもりブロガーの二歩千金(にふ・せんきん)です。

7月23日にマイナビ出版より『奇襲完全撃退マニュアル50』という奇襲破りの本が刊行される運びとなりました。

本書では、江戸時代から続く伝統的な奇襲、アマチュアが考案してネットで大流行の奇襲、トッププロも採用する現代調の速攻作戦まで、幅広く収録しております。

⇩第9回の記事はコチラ⇩

いやー、ついに来ました!連載10回目!
せっかくの節目ですので、今回はいつもと趣向を変えてソフトに対して用いる「△n八角打たせ」をご紹介しますね。

初級編 ~最も有名な△2八角打たせ~

2015年に行われた電王戦FINAL最終局で、阿久津八段が将棋AI「AWAKE」を相手に一風変わった作戦を採用しました。

先手が人間、後手がソフトです。
まずKKS(角交換四間飛車)の出だしから1筋の端を早めに突き越すのが最初のポイント。

続いて▲4八玉型のまま銀冠の構えにします(第1図)。
「さあ、どうぞ△2八角と打ち込んで下さい」と誘っているわけです。

実戦もAWAKEは△2八角を決行し、▲1六香(第2図)とかわした局面でソフト開発者の巨勢氏は投了を選択されました。

投了図以降は▲3八玉~▲5八金左~▲4八金直~▲6九飛~▲1七桂のような順で打った角を捕獲できます(参考1図)。

人間なら深く読まずとも何か怪しいという直感が働きますが、どういうわけかソフトはこの角打たせにあっさりハマっちゃうんですよね。

上級編 ~他にも色々な罠があるゾ~

本作戦の登場をきっかけに、さまざまな「△n八角打たせ(n=任意の自然数)」が編み出されました。

参考2図は△2八角の上位互換ともいえる「△3八角打たせ」。
このあとは▲1八角~▲4八玉という短手数で角を召し取れます。


また「△4八角打たせ」(参考3図)はAIがハマってくれる率が高く、僕もずいぶんbot相手に勝ち星を稼がせてもらいました(笑)。

このあとは▲2八角~▲4九銀で角の丸得になります。


2八・3八・4八とくれば「△5八角打たせ」があるのか、気になるでしょうが……もちろんあります!!(参考4図)

このあと▲7八角~▲4八金寄で、決まれば最高なんですけどAIも学習したのか前ほど打ってくれなくなりましたねぇ。

「クソー、人間メ…何度モ角打チデハメヤガッテ……モウ許サン!」
と反逆を決意した人型ロボットの貴方(?)。

──どうぞ、ご安心ください。

 

7月23日に発売される『奇襲完全撃退マニュアル50』にAI対策の"対策"をバッチリ記してあります!

 

続きはWebで、、、じゃなかった、本の中でお会いしましょう!

 

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著者

二歩千金(著者)
ひきこもり将棋オタク。
2013年に序盤研究ブログ「現代振り飛車ナビ」を開設。
中飛車左穴熊封じのオリジナル研究を公開しネットで話題に。
翌年に現在のメインブログ「人生0手の読み」を開設。
著書に『2手目△3二銀システム』『振り飛車3.0』がある。