2026.07.08
『将棋年鑑 2026』校了しました!
おかげさまで、『令和8年版 将棋年鑑 2026』を校了しました。
「将棋年鑑」の制作は、編集部にとって一大イベント。書籍担当だけでは手が足りず、『将棋世界』編集部員など他部署のスタッフにも協力してもらいながら制作しています。
年明け早々にキックオフミーティングを行い、3月にはホワイトボードに“『将棋年鑑 2026』校了まで、あと○営業日”と大きく書きました。
毎朝1つずつ減っていく数字にプレッシャーを受けながら、原稿やゲラと向き合ってきた4カ月。
本日、ホワイトボードの数字がようやく「0」になり、感無量です。
校了記念に、今年の「将棋年鑑」で行った工夫をご紹介させていただきます。
対局者コメント入れてみました
まずは、将棋年鑑のベースとなる「棋譜解説」について。
こちらは竜王戦七番勝負第4局▲藤井聡太竜王―△佐々木勇気八段の解説の一部です。将棋の解説だけではなく、最後に対局者の一言コメントを入れてみました。
「▲4六桂=激痛です。押し返す手段がないので。本譜は破れかぶれでした(藤井)」
「△6二玉=読めていなかったです。組み立てがおかしかったです(佐々木)」
「藤井竜王が『激痛』と語った▲4六桂って、どんな手なのかな? 佐々木八段が軽視していた△6二玉って、どんな局面なんだろう?」といった具合に興味がわきますよね。
解説によると▲4六桂は「▲3三歩、▲4四歩、受けるなら▲7六歩と手が広い局面で▲4六桂。力をためる重厚な一着」とのことです。
△6二玉は飛車に近づく、一見すると非常に怖い応手でした。
対局者コメントを見て、その部分の解説を読んで納得する。棋譜解説の新たな楽しみ方として、役立てていただければ幸いです。
解説に森内俊之九段が登場!
そして、2つ目のトピックはこちらです。
これは『将棋年鑑 2026』の奥付に記載されている「棋譜解説者一覧」です。
なんと、この中に森内俊之九段のお名前が加わりました。
3月末ごろ森内俊之九段に、「順位戦A級の解説をお願いできませんか?」とお尋ねしたところ、ご快諾のお返事を頂戴しました。
今年は前半の19局を森内九段に、後半の19局を例年お願いしている高橋道雄九段に執筆していただきました。
こちらは森内九段による順位戦A級▲千田翔太八段―△佐藤天彦九段戦の解説部分です。
「G△8八飛成(第2図)=一閃。これで逆転。先手は▲7一角のところで▲5三同桂成が良かった」
鋭い手を「一閃」という、短く的確な言葉で表現しています。
「H△8七歩=惜しい。△7七銀で勝ち筋」
「惜しい」という一言に、プレーヤーでもある森内九段が対局者に寄り添う心を感じます。
A級の将棋を、永世名人の解説で味わう――なんとも贅沢なひとときです。
ぜひ、盤に並べてじっくりと鑑賞してほしいと思います。
コラムはアンケートクイズ
最後にもう1つ。
今年のコラムは『将棋年鑑』の人気コンテンツ「棋士名鑑」を題材にしました。
過去5年分のアンケートを調べて、面白回答を紹介しています。
「いままで自分が作った料理で一番おいしかったものは?」に対する、藤井聡太竜王・名人の回答は何だったでしょうか?
答えを知りたい方は、ぜひ『令和8年版 将棋年鑑 2026』をお買い求めください。




