2026.07.03
【将棋ニュース】カド番2つ乗り越えて、六冠堅持の14連勝! 四冠以上の連勝記録は?
7月1日に行われた第97期棋聖戦五番勝負第3局で藤井聡太棋聖が挑戦者の服部慎一郎七段を破り、タイトルを防衛しました。藤井棋聖はこれで棋聖戦7連覇で、棋聖戦の連覇記録としては羽生善治九段の10連覇に次ぐ2位タイ(大山康晴十五世名人にも棋聖7連覇があります)となりました。
また本局の勝利で藤井棋聖は公式戦14連勝を達成。今年の3月に王将戦と棋王戦の2棋戦でカド番に追い込まれましたが、そこからは負け知らずで王将、棋王、名人、棋聖の4棋戦を防衛しています。
14連勝は数字だけ見ると藤井棋聖自身がデビュー当時に達成した29連勝の半分にも至りませんが、当時と現在は藤井棋聖自身の立場が違います。デビュー間もない四段と、六冠を保持するトップ棋士。必然的に当たる相手も段違いの強敵が相次ぐことになります。
タイトルの過半数である四冠以上を達成した棋士は大山十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖、谷川浩司十七世名人、羽生九段、藤井棋聖の6人ですが、四冠(以上)時代に2桁連勝を記録したのは中原十六世名人、羽生九段、藤井棋聖の3人しかいません。
そしてこの2桁連勝のうち、これまでの最長記録は羽生九段が05年度に達成した18連勝でした。この年の羽生九段は王位、王座、棋王、王将の四冠を保持し、佐藤康光九段とタイトル戦で相次いで戦っています。05年9月5日の第46期王位戦第5局で佐藤九段に敗れカド番に立たされましたが、そこからがこの年の羽生九段の真骨頂。第6~7局を連勝して王位を防衛すると王座戦では返す刀で3連勝し、こちらでも佐藤九段を退けました。その後も順位戦A級などの各棋戦で白星を積み重ね、18連勝となりました。羽生九段は他に95年度と99~00年度に14連勝を達成しています。藤井棋聖の14連勝はそれ以来の記録となります。上記の通りこちらも大舞台を連戦して積み重ねたもので、中身の濃い連勝といえるでしょう。
15連勝目がかかるのは7月4日に始まる王位戦第1局で、対戦相手は伊藤匠二冠。いうまでもない強敵です。絶対王者が連勝記録を伸ばすか、同世代のライバルが阻止するか、注目です。
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