2026.06.26
【将棋ニュース】第85期順位戦1回戦が終了! 黒星スタートからの挑戦者は?
藤井聡太名人への挑戦権を争う第85期順位戦が始まり、各クラスの1回戦が終了しました。
A級では復帰を果たした広瀬章人九段が好スタートを切りましたが、同じく昇級組の伊藤匠二冠は黒星スタートと前期昇級組で明暗が分かれました。また前期名人挑戦者の糸谷哲郎九段も初戦は敗れています。
では、それ以前の前期七番勝負敗者とB級1組からの昇級組が、それぞれどのようなスタートを切ったか及び、最終成績がどうだったのでしょうか。まずは藤井名人の順位戦初参加となった第76期までさかのぼってみましょう。
前期の糸谷九段を含めて、この9年間の中では4人がB級1組からの昇級、即名人挑戦を決めています。3名以上のプレーオフとなった場合はともかく、こと挑戦争いに関して順位の高さ低さはまず関係ありませんから、前期の昇級の勢いが続いていたとも考えられますし、あるいはA級に上がる前からトップクラスの実力にあった(五冠王としてA級に初参加した第81期の藤井名人がその最たる例でしょう)棋士が、その実力通りに名人挑戦を果たしたともいえます。
対して残留争いについてはどうでしょうか。かつてはA級への昇級者が順位の低さもあって、即B級1組へ降級が続いた時期もありましたが(第63~68期のA級ではいずれの期でも少なくとも1人が昇級即降級となっています。この間ではB級1組からの昇級者が2人とも降級となった期も3期あります)、最近はそのようなケースは見られません。少なくとも上記の期間で順位差がもろに出たのは第78期くらいでしょう。
ただ、前期昇級者でA級初戦に敗れた棋士が名人挑戦を果たしたケースはなく、勝ち越しも1例しかありません。そうなると黒星スタートの伊藤二冠は早くも正念場を迎えているともいえます。王位戦と王座戦という2つのタイトル戦番勝負などの大きな勝負が続く伊藤二冠がA級でも存在感を見せるかどうか、今期A級序盤の注目点といえそうです。
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