《ヤバい奇襲》 第9回【△3三金型】—力自慢の非定跡党にすすめたい作戦3選!|将棋情報局

将棋情報局

《ヤバい奇襲》 第9回【△3三金型】—力自慢の非定跡党にすすめたい作戦3選!

限定記事や限定動画など特典が盛り沢山!将棋情報局ゴールドメンバーご入会はこちらから

ひきこもりブロガーの二歩千金(にふ・せんきん)です。

7月23日にマイナビ出版より『奇襲完全撃退マニュアル50』という奇襲破りの本が刊行される運びとなりました。

本書では、江戸時代から続く伝統的な奇襲、アマチュアが考案してネットで大流行の奇襲、トッププロも採用する現代調の速攻作戦まで、幅広く収録しております。

⇩第8回の記事はコチラ⇩

前回のきmきm金にちなんで、今回は「△3三金型」の詰め合わせ。
略してサザンオールスターズ(?)です。

今からみんなにイカしたメンバーを紹介するぜ!!

阪田流向かい飛車 ~棒金で攻めつぶせ!~

初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金
▲2五歩 △3三角 ▲同角成 △同 金
▲8八銀 △2二飛(第1図)

△3三金型といえば「阪田流向かい飛車」を真っ先に思い浮かべる人が多いいのではないでしょうか。

ちなみに阪田三吉が本戦法を採用したのは1局限りで、ルーツも江戸時代まで遡るのはあまり知られていない事実。

▲6八玉 △4二銀 ▲7七銀 △5二玉
▲3八銀 △2四歩 ▲同 歩 △同 金(第2図)

本記事では阪田流の狙い筋を知っていただくために△2四歩▲同歩△同金の棒金で一気攻略を狙う指し方をご紹介します。

△5二玉と立つ手では△6二玉~△7二玉とゆったり囲うのも悪くないですが、▲3六歩~▲3七桂の受けが間に合ってきます(参考1図)。

▲5六角(第3図)

阪田流+棒金では▲5六角が頻出の角打ちになります。

8三の成り込みを防ぐなら△7二銀で、以下▲3四角△3三銀▲5六角△2五歩▲6六歩△4四銀(参考2図)は公平に見ていい勝負でしょう。

△3三銀 ▲8三角成△2五金 ▲7八玉
△2六歩 ▲4六歩 △5四角 ▲4七馬
△3五金(結果1図)

わざと8三に成らせて馬がそっぽにいる間に△2五金からひた押していくのが、いかにもザ・奇襲といった指しまわし。

先手は「馬は自陣に使え」のセオリー通りに▲4六歩~▲4七馬と引き揚げましたが、結果1図は2筋の適当な受けがありません。

菜々河流向かい飛車 ~VTuber発の新戦法~

初手からの指し手
▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △4四角(第4図)

将棋VTuberの菜々河れい氏が創案したオリジナル戦法。

▲2六歩~▲2五歩の飛先早決めに対して△4四角!?が「菜々河流」の出だしです(第4図)。

以下、▲2四歩△同歩▲同飛には△3三桂!が大胆な手で、▲2三飛成△2二飛▲2四歩△2三飛▲同歩成△4五桂(参考3図)が一例で後手ペース。

▲7六歩 △3二金 ▲4八銀 △3三金
▲4六歩 △3五歩 ▲6八玉 △2二飛
▲7八玉 △6二玉 ▲4七銀 △7二玉
▲5八金右△4二銀(結果2図)

よって本進行では2筋歩交換を見送って駒組みに移りましたが、△3二金~△3三金~△2二飛で阪田流のような力戦形に持ち込むのが後手の狙いです。

結果2図は一局ながら機を見て①△2四歩▲同歩△同金や、②△3四金~△3三桂などの仕掛けの権利があり、振り飛車に楽しみの多い将棋でしょう。

サザンハヤクリ ~いまや準メジャー戦法~

初手からの指し手
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7六歩 △3二金 ▲7七角 △3四歩
▲6八銀 △3三角 ▲同角成 △同 金
▲7七銀 △6二銀 ▲7八金 △7四歩
▲4八銀 △7三銀(第5図)

△3三金型早繰り銀は2016年頃にやねうら王が指しはじめたのが起源。

当初は珍形とみなされていましたが、今ではプロ棋士はおろかタイトル戦の大一番でも登場する作戦になったのですから世の中わからないものです。

▲4六歩 △6四銀 ▲4七銀 △9四歩
▲5六銀(第6図)

角換わりでは腰掛け銀が最も人気があるので▲5六銀型をめざすのが自然な駒運びでしょう。

また△9四歩は将来8六に飛車を走ったとき▲9五角の王手飛車の筋を未然に消すために必要な端歩です(参考4図)。

△7五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲2四歩
△同 歩 ▲2五歩(第7図)

さあ、準備が整ったので、いよいよ△7五歩から開戦です!

以下、▲7五同歩△同銀のとき▲2四歩~▲2五歩の継ぎ歩が対早繰り銀で往々にして有効な反撃筋(第7図)。

もし△2五同歩と取れば▲2五同飛で十字飛車が決まります(参考5図)。

△7六歩 ▲8八銀 △2二飛(結果3図)

後手が困ったようですが、△7六歩~△2二飛が気持ちのいい大転換。
結果3図で▲2四歩には△同金でもいいですが、△同飛すら成立しそうな勢いで後手が指しやすい将棋になります。

「うわーん!△3三金型のゴリ押し攻めはもう嫌だ―っ!」
と、これまで"さんざん"な目に遭ってきた貴方。

――どうぞ、ご安心ください。

 

7月23日に発売される『奇襲完全撃退マニュアル50』にこれらの対策をバッチリ記してあります!

 

続きはWebで、、、じゃなかった、本の中でお会いしましょう!

 

関連・オススメ記事

限定記事や限定動画など特典が盛り沢山!将棋情報局ゴールドメンバーご入会はこちらから

将棋情報局では、お得なキャンペーンや新着コンテンツの情報をお届けしています。

著者

二歩千金(著者)
ひきこもり将棋オタク。
2013年に序盤研究ブログ「現代振り飛車ナビ」を開設。
中飛車左穴熊封じのオリジナル研究を公開しネットで話題に。
翌年に現在のメインブログ「人生0手の読み」を開設。
著書に『2手目△3二銀システム』『振り飛車3.0』がある。