2026.06.22
《ヤバい奇襲》 第7回【やばボーズ流】—KKS(角交換四間飛車)に革命ぜよ!
ひきこもりブロガーの二歩千金(にふ・せんきん)です。
7月23日にマイナビ出版より『奇襲完全撃退マニュアル50』という奇襲破りの本が刊行される運びとなりました。
本書では、江戸時代から続く伝統的な奇襲、アマチュアが考案してネットで大流行の奇襲、トッププロも採用する現代調の速攻作戦まで、幅広く収録しております。
⇩第6回の記事はコチラ⇩
今回のテーマは、今が旬の「やばボーズ流」!
本戦法はニコニコ動画の将棋配信者・やばボーズ氏が開発した新しいKKS(角交換四間飛車)で、6月22日にマイナビ出版より新刊(あくと著)が決まっています。
両氏とはSNSでたまにリプやいいねを送り合ったり、Blogにゲスト出演していただいたり良好な関係が続いていたのですが、まさか翌月に僕が対策本を出す形になってしまうとは全く予想外でした!(汗)
エッホ、エッホ、やばボーズ流の魅力を伝えなきゃ……(使命感)。。
◆初級編 ~「左銀」の自由度がケタ違い!~
やばボーズ流の優秀さを知っていただくためには、従来のKKSとの違いを見比べるのが一番手っ取り早いと思います。
KKSが出始めの頃は、先手はだいたい第1図のように無策に組んでくれたので△2四歩▲同歩△同銀(逆棒銀といいます)でそのまま圧勝!みたいな楽な展開が多くみられました。
しかし、居飛車もだんだん目が慣れてきて「▲4六歩+▲4七銀型」というバランスの優れた布陣を編み出します(第2図)。
狙いの△2四歩▲同歩△同銀には▲3六銀△2五歩▲5六角(第3図)が急所の角打ちで、
以下、△1二角の受けにも▲2三歩(好手)△同飛▲3四角△2二飛▲1二角成△同香▲1一角△2三飛▲5五角成で居飛車十分です(第4図)。
逆棒銀の攻めを封じられた後手は、その後も色々な工夫を試みましたが、「『△2二飛』か『△3三銀』のいずれかが半永久的に2筋に釘付けになる」構造上の欠陥はいかんともしがたく、KKSは次第に下火になっていきました。
そうした経緯を踏まえたうえで、満を持して「やばボーズ流」の登場です。
第5図のように「△4三銀+△3二金型」に組むのが本戦法の骨子で、
2筋の防御を左金に任せたことによって、飛車と左銀が好きな筋で自由に戦えるようになったのが、めっちゃでかいんですよ!
このあと大半の居飛車党は「対KKSには▲4七銀型が優秀……」と思考停止で4筋の歩を突いてきますが、実はこれ、やばボーズ流にとって思う壺。
△5四銀~△4五歩と突っかけた第6図は振り飛車が早くもペースを握っています。
また、通常の対抗形では取り残されがちな左桂を△3三桂と自然に活用できるのも△4三銀型ならではの利点といえるでしょう。
◆上級編 ~美濃よりも△7二玉が固い?!~
もう1つ、やばボーズ流を指すうえで押さえておきたいのは「安易に美濃囲いに組まない」ことです。
△3二金型は5三地点の守りが薄いため、中終盤でしばしば▲6五桂の跳ね出しがうるさい手になります(参考図)。
このときもし△7二玉型であれば△6二銀で無風であり、美濃に囲ったことで守備がかえって弱体化しているのです。
また、KKSを指しているとよくやられる作戦が「地下鉄飛車」(第7図)。
次に①▲8六銀~▲9五歩の端攻めや②▲6六銀~▲7七桂~▲8九飛で8筋を戦場にされるのがけっこう厄介なんですが、「△6二金+△8二銀型」で①②の攻め筋に両方対処できるのが美濃との格の違い(第8図)。
このように相手の出方に合わせて△6二銀と△6二金を柔軟に使い分けられるのも△7二玉型のメリットになります。
──いかがだったでしょうか。
当記事では、やばボーズ流の基本理念をざっくりと紹介しましたが、具体的な駒組みや戦術を知りたい方はぜひ今月発売の『やばボーズ流 攻めて勝つ角交換四間飛車』をご覧くださいね↓↓
さすがに今回はいつもの決まり文句は自重で(笑)。次回もお楽しみに!













