2026.06.17
《ヤバい奇襲》 第6回【ノーガード戦法】—君がッ 詰むまで 殴るのをやめないッ!
ひきこもりブロガーの二歩千金(にふ・せんきん)です。
7月23日にマイナビ出版より『奇襲完全撃退マニュアル50』という奇襲破りの本が刊行される運びとなりました。
本書では、江戸時代から続く伝統的な奇襲、アマチュアが考案してネットで大流行の奇襲、トッププロも採用する現代調の速攻作戦まで、幅広く収録しております。
⇩第5回の記事はコチラ⇩
第6回のテーマは「ノーガード戦法」!
もうね、名前からして守る気ゼロ。奇襲の鑑というべき戦法です(笑)。
それでは実際に指し手のほうをご覧いただきましょう。
初級編 ~退かぬ!媚びぬ!顧みぬ!~
初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩
▲2五歩 △8五歩 ▲7八金(第1図)
一見何の変哲もない横歩取り模様のオープニング。
第1図で△3二金なら自然ですが、前回(第5回)5手爆弾を学んだばかりの読者なら次の手を予想できるのではないでしょうか?
△8六歩 ▲同 歩 △同 飛(第2図)
はい、そうです!!
角頭の備え(△3二金)を放棄して、元気よく飛車を走り出しましょう。
以下、▲2四歩△同歩▲同飛にも△3二金とは守らず△8八角成▲同銀△3三角と事を荒立てます(第3図)。
第3図で▲2八飛は、△2七歩を一本利かされて、△7六飛~△3六飛と飛車を横にずらされるのがちとシャクなので、先手は▲2一飛成と強く踏み込みたいところ。
▲2一飛成△8八飛成▲同 金 △同角成(第4図)
△8八飛成~△同角成にかえて△8八角成~△同飛成は▲3三角の王手で竜を素抜かれてしまいます(参考図)。
よって盤上には8八馬を残すのが正解。ここまでがノーガード戦法の基本的な駒組みですね。
ちなみに本作戦を初めて扱った本は『B級戦法の達人』で、色んなマニアックな戦法が載っていて面白いですよ。
上級編 ~さあ、ここからが本番だ~
第4図では①▲8三飛、②▲8二歩、③▲7七角が有力で、順番に見ていきましょう。
まず①▲8三飛は馬桂両取りですが、以下△2二馬▲同竜△同銀▲8一飛成に△2八歩▲同銀△7八飛の銀取りが地味に受けにくい(第5図)。
以下、▲5八桂には△3八銀!が目の醒めるタダ捨て(第6図)。
この銀を取れば△6八金から簡単な追い詰めで一発KO!
続いて②▲8二歩(第7図)は攻めのスピードアップを図る手筋。
△8二同銀なら▲8五飛で馬銀両取りが厳しいため、この歩を手抜きで△2二馬▲同竜△同銀▲8一歩成△8八飛と激しく攻め合います(第8図)。
第8図で▲7一とには、すかさず△6九金!▲同玉△6八銀▲5八玉△7七銀不成(第9図)▲5九玉△6八飛成で鮮やかな即詰みに討ち取れます。
この△6九金~△6八銀は居玉の急戦でよく出る筋で、知らなかった人はこれを機に覚えておけば勝率アップ間違いなしです。
①②の敗戦を受けて、「諸悪の根源は△2二馬で竜を相手に渡すのがいけないんじゃね?」
と考えた先手は③▲7七角と馬引きを阻止してくるかもしれません(第10図)。
しかし、△8九馬▲1一角成△3二銀(ソツのない利かし)▲2六竜△3五桂(第11図)と絡まれる手が相当にうるさい。
AIの評価値は先手悪くないものの、△2八歩・△6七馬・△4七桂成など複数の攻め筋を見せられて、結果図は僕はむしろ後手を持ちたいですね。
「うううっ、こんな無防備な相手にやられるなんて!アタシ悔しいっ!」
と、ハンケチを口元で噛みしめている貴方。
──どうぞ、ご安心ください。
7月23日に発売される『奇襲完全撃退マニュアル50』にノーガード戦法の対策をバッチリ記してあります!
続きはWebで、、、じゃなかった、本の中でお会いしましょう!















