2026.06.16
《ヤバい奇襲》 第5回【5手爆弾】—相掛かりを指すなら「ボマー」に気をつけろよ
ひきこもりブロガーの二歩千金(にふ・せんきん)です。
7月23日にマイナビ出版より『奇襲完全撃退マニュアル50』という奇襲破りの本が刊行される運びとなりました。
本書では、江戸時代から続く伝統的な奇襲、アマチュアが考案してネットで大流行の奇襲、トッププロも採用する現代調の速攻作戦まで、幅広く収録しております。
⇩第4回の記事はコチラ⇩
今回は連載第5回だから、「5」の数字にちなんで「5手爆弾」でいきましょうか!
初手▲2六歩に対して△3四歩なら浮雲(第4回)、2手目△8四歩のときは本戦法──というデッキを組んでいる奇襲党も多そうですし。
初級編 ~とにかくGO、GO!!~
初手からの指し手
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲2四歩(第1図)
相掛かりの入門書で、真っ先に「やってはいけない手」として紹介されている5手目▲2四歩。
でも「押すなよ……絶対に押すなよ」と言われたら逆に押してあげるのが礼儀というもの。「エイヤッ!」と思い切って歩を突きましょう。
イメージと読みの将棋観
プロ棋士たちには、将棋がどのように見えているのか。 さまざまなテーマをもとに、各棋士たちの将棋観をあらわにする将棋世界誌の人気コーナーを書籍化しました。 トップ棋士たちの読みやイメージが、あるテーマではぶつかり、またあるテーマでは一致し……。 アマチュアの目線とはまったく違うプロの感覚に圧倒される一冊です。!
Amazonで見るちなみに「イメ読み」で平成のトップ棋士がこの手の成否をどう評価してるか書かれているので、気になる人はぜひ読んでみてください。
△2四同歩▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △8七歩(第2図)
先手は先に仕掛けたはずなのに、一歩を渡したために△8六歩~△8七歩で角を詰まされてしまいした。
以下、▲2三歩と打てば角を取り返せますが、先手の飛車の位置が悪く△8八歩成▲同銀△3五角▲2八飛△5七角成で馬を作られてしまいます(第3図)。
「これにて先手不利」──ここまでが定跡書のおさらいです(笑)。
上級編 ~"向こう側"を見せてやんよ~
しかし、実際にやってみるとけっこう奥が深く、昭和の頃はプロの公式戦でバンバン指されていたんですよねー。
とりあえず、第3図で▲2二歩成(第4図)の角取りは当然の一手。
第4図では①△同銀と②△同飛の2通りの取り方があるので順に説明します。
まず①△2二同銀には▲8五角(第5図)が、6三への成り込みを見せつつ△6七馬や△8六飛を防いだ攻防の角打ち。
8二飛の横利きがなくなると2二銀が落ちてしまうので、△6二飛が常識的な受けですが、そこで▲5二歩!が狙い澄ました叩き(結果図)。
以下は△5二同飛の一手に▲6三角成が、飛車+8一桂取りで先手よし。
続きましては、②△2二同飛(第6図)。銀よりこちらが正着とされています。
飛車交換は盤上に後手の馬だけが残ってしまい先手不満なので、▲2三歩と拒否します。
以下、△1二飛(これ以外の筋にかわすと▲2二角の打ち込みが気になる)に▲7八金~▲8七銀のように銀冠に組んで、敵の馬を押し返しながら上部に自然に駒を押し上げていけば、先手もやれる格好です(参考図)。
後手は馬+歩得であっても、△1二飛が隅っこで働いていないため形勢のバランスは意外に取れているんですね。
ひどい悪手を指したわけでもないのに気づけば「ドカン!」とやられている……これが5手爆弾の恐ろしさであります。
「こんな難解な変化をいっぺんに叩き込まれたら頭が爆発するわ!」
と、途方に暮れた貴方。
──どうぞ、ご安心ください。
7月23日に発売される『奇襲完全撃退マニュアル50』に5手爆弾の対策をバッチリ記してあります!
続きはWebで、、、じゃなかった、本の中でお会いしましょう!











