2026.05.07
【今日は何の日】2024年、山下数毅が奨励会員として初の竜王戦5組昇級
2年前の今日、山下数毅が奨励会員として初めて竜王戦5組昇級を決めました。将棋界を熱狂させる「竜王戦ドリーム」の1つをご紹介します。
「竜王戦ドリーム」
「竜王戦ドリーム」という言葉をご存じでしょうか。
もちろん竜王戦が賞金最高額棋戦ということはあるのですが、それだけではありません。
竜王戦はプロ棋士だけでなく、奨励会員や女流棋士、アマチュアにも参加資格があり、理論上はその誰もがタイトル獲得の可能性があります。
数年に渡りプロ棋士として順位戦で結果を出し続ける必要がある名人挑戦とは対照的で、こうした非プロ棋士の快進撃もまた「竜王戦ドリーム」とされる所以の1つです。
さらに、奨励会三段が竜王戦6組ランキング戦で優勝すると、その期の三段リーグ終了時に「次点1」が付与されます。そしてその次点が2つになればフリークラス編入、つまりプロ棋士になる資格を得ることができるのです。
山下数毅奨励会三段の快進撃
今日からちょうど2年前の2024年5月7日、第37期竜王戦6組ランキング戦で、山下数毅三段(肩書は当時)が6組決勝に勝ち進んだのです。この時点で山下は既に三段リーグで次点を得ていたので、決勝戦で勝てばプロ棋士の資格を得ることができます。
ところが、残念ながら山下は決勝で藤本渚五段(肩書は当時)に敗れてしまいます。当時、山下のプロ入りが持ち越しになったことについての報道が多く行われたのですが、奨励会員が5組に昇級するだけでも史上初の快挙ことでした。
そして翌年の第38期竜王戦5組ランキング戦でも山下は決勝に進出し、5組決勝に進出の成績により、進行していた第77回三段リーグで降段点の回避(5勝以上)を条件に、リーグ終了時に「次点1」が付与される権利を得ます。
さらに5組ランキング戦決勝でも勝利した山下は本戦トーナメントに進出。6組優勝の谷合廣紀に阻まれましたが、奨励会員の竜王戦本戦トーナメント進出もまた史上初の快挙でした。
その後、山下は三段リーグで前述の条件を満たし次点を獲得し、2つ目の次点獲得で見事四段昇段を果たしたのです。
プロ棋士と奨励会員・女流棋士・アマチュアの棋力差が小さくなってきたとされる昨今ですが、本事例はそれを象徴するものの1つでしょう。
現在進行中の第39期竜王戦では、いったいどのようなドリームが実現するのでしょうか。
それではまた!
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