2026.04.03
【将棋ニュース】2025年度将棋大賞が決定 藤井聡太竜王・名人が6年連続6回目の最優秀棋士賞
2026年4月1日、2025年度の将棋大賞が発表されました。
最優秀棋士賞を受賞したのは藤井聡太竜王・名人で、タイトル全八冠中の六冠保持に加えて、3つの一般棋戦でも優勝しており、当然の受賞といえます。なお藤井竜王・名人の最優秀棋士賞は6年連続6回目となりますが、6年連続というのは羽生善治九段の5年連続(07年~11年度)を更新する最長記録となります。ちなみに受賞回数では羽生九段の22回がダントツで、こちらの更新はさすがにまだまだ先の話です。
優秀棋士賞は伊藤匠叡王・王座が3年連続3回目の受賞です。藤井竜王・名人から王座を奪取しての二冠達成が評価されたのでしょう。こちらも順当な受賞です。初の受賞となった23年度の時点ではまだタイトルを保持していませんでしたが、そこから着実に実績を積み重ねています。26年度は最優秀棋士賞の地位を同学年のライバルからもぎ取ることも期待されそうです。
敢闘賞は永瀬拓矢九段が受賞しました。ナンバー1の最優秀棋士賞、ナンバー2の優秀棋士賞と比較して、敢闘賞はナンバー3の意味合いだけではなく「目覚ましい活躍」という選考基準がありますが、名人戦、王位戦、王将戦の3棋戦に挑戦した永瀬九段の受賞も異論はないでしょう。
新人賞は加古川青流戦で優勝した吉池隆真四段の受賞となりました。もう1つの新人棋戦である新人王戦を制した服部慎一郎七段は22年度に受賞していますので、今回は選考対象外。そうなると各棋戦での勝率も高かった吉池四段の受賞も自然といえます。
最優秀女流棋士賞は福間香奈女流五冠が11年連続16回目、優秀女流棋士賞は西山朋佳女流三冠が5年連続5回目の受賞です。女流の八冠を分け合う2強が順当な受賞となりました。26年度は2強に割って入る女流棋士の登場も期待されます。
記録部門の受賞は以下の通りです。
最多対局賞 永瀬九段 71対局
最多勝利賞 伊藤叡王・王座及び永瀬九段 46勝
勝率一位賞 藤本渚七段 勝率:0.769 (40勝12敗)
連勝賞 小山怜央四段及び齊藤優希四段 13連勝
女流最多対局賞 伊藤沙恵女流四段 54局
いわゆる記録四部門(最多対局、最多勝利、勝率一位、連勝)の表彰は将棋大賞の制定当時(第1回は73年度の成績を対象)からありますが、女流最多対局が表彰の対象となったのは09年度の成績からでした。伊藤女流四段の54局は22年度の65局(西山女流三冠)、11年度の55局(清水市代女流七段)に続く3番目の数字です。ちなみに意外かもしれませんが、福間女流六冠は賞の制定前を含めても年度最多女流対局を達成したことは一度もありません。
そして女流棋士枠で参加した公式戦の対局数を含めると、福間女流六冠の25年度は58対局、伊藤女流四段は61局となります。
東京将棋記者会賞は福崎文吾九段、升田幸三賞は風車戦法を開発した伊藤果八段、名局賞は藤井聡太王座VS伊藤匠叡王の第73期王座戦第5局、 女流名局賞は福間香奈女流六冠VS中七海女流四段の霧島酒造杯第47期女流王将戦挑戦者決定戦にそれぞれ贈られました。26年度はどのような新作戦、名局が誕生するでしょうか。
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