2026.02.05
【将棋界ニュース】藤井聡太竜王・名人が史上初の2億円超え! 2025年の獲得賞金・対局料ランキングを分析してみた
藤井聡太竜王・名人が大台突破、石田直裕六段の躍進

1位は当然ともいうべき藤井聡太竜王・名人で、史上初の2億円超え。八冠独占を達成した2023年の1億8千万円を上回っていますが、これは昨年から棋聖戦の賞金が大幅アップされた影響が大きいと思われます。
発表されたベスト10の棋士を見るとランキング入りも納得のメンバーばかりですが、その中で異彩を放つのは10位の石田直裕六段。前期竜王戦で4組優勝を果たし、その勢いのまま挑戦者決定戦まで進出したことが、獲得賞金の大幅アップにつながりました。筆者は挑戦者決定戦第2局の観戦記を担当したのですが、その時の控室では石田六段が次のJT杯日本シリーズに参加できるかということが話題になっていました。自身初のトップ10入りを果たしたことで、JT杯日本シリーズの出場もほぼ当確にしたと言えるでしょう。
竜王戦はその賞金の高さ及び、下位クラスからでも勝ち進めばすぐにタイトル戦へ出られることから「竜王戦ドリーム」とも言われています。過去20年ほどを振り返ると、12年の山崎隆之九段と17年の松尾歩八段が竜王戦ドリーム(竜王戦で挑決まで進み、かつ他のタイトル戦番勝負への出場がなく、順位戦A級でもない)を実現して、賞金ランキング上位入りしています。
同じく過去20年の竜王戦挑決敗者を振り返ってみると、そのほとんどが他のタイトル戦などでも上位争いを繰り広げていたため、当然のごとく賞金ランキング入りしているのですが、2015年の永瀬拓矢九段だけが意外なことにトップ10入りしていません。この年の永瀬九段(当時六段)は竜王戦4組で優勝し挑決までというのは昨年の石田六段と同様です。もっとも2015年の賞金10位である広瀬章人九段が獲得した金額は約2,000万円で、今回の石田六段と比較しても1.5倍近くあるので、2015年はトップ10入りのハードルが高かった、ともいえるでしょう。
さて、2026年の将棋界は藤井王将と永瀬九段が戦う王将戦と、藤井棋王と増田康宏八段が戦う棋王戦で始まりました。昨年のランキング1、2、7位のメンバーによるタイトル戦ですが、今年は上位陣のランキングに変動があるのか、そして新たに上位入りを果たすニューフェイスは現れるのか、注目しましょう。
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