2025.09.01
【試し読み版】編集部島田が綴る今月の藤井聡太 2025年9月編
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皆さんこんにちは。「仕事をして、家族がご飯を食べられたら、それが何より幸せ」でおなじみの編集部島田です。
将棋情報局ゴールドメンバー限定記事「編集部島田が綴る 今月の藤井聡太」第37弾でございます。寒かったり暑かったりして体温調節が難しい今日この頃、深津絵里さんが観る将だったという衝撃のニュースが飛び込んでまいりました。私がドラマを見ていた頃(だいぶ前)によく出演されていた方なので、うれしかったです。この機会にインタビューして藤井先生の魅力について語り合いたいものです。
さて、9月はあんまり外出する機会がなく、書籍制作にいそしんでおりました。
今は豊島先生の『子ども・初級者のためのマンガでわかる3手詰』やサバンナ高橋さんの観る将向け書籍第2弾や、宮嶋先生解説の『藤井聡太の実戦に学ぶ終盤の勝ち方(仮)』や『詰将棋解答選手権2025』などを作っております。楽しい本ばかりですので、どれか一つでも手に取っていただければ幸いです(全部でもいいんやで)。
・・・さて、前置きはこれくらいにして9月の藤井先生の対局を振り返っていきましょう!
では1局ずつ振り返っていきましょう!
4日 伊藤匠叡王戦
第73期王座戦五番勝負(主催:日本経済新聞社、日本将棋連盟)第1局
序章 マーライオン
藤井聡太王座に伊藤匠叡王が挑戦する王座戦五番勝負。第1局はシンガポールでの対局となりました。ベトナムのダナン以来の海外対局となったわけですが、ここで特筆すべきはシンガポールの空港に着いた時の藤井先生の服装がカッコよかったことですね(海外関係ねぇ)。白いTシャツにジャケット、尾崎豊を彷彿とさせるようなシンプルで男っぽい出で立ちに目を奪われましたね(わかる人しかわからんやつ)。なんだかんだ、20代の男なんだな、と母はしみじみと実感しました。
第1章 雁木
さて、将棋です。後手番になった藤井先生が選んだのは2手目△3四歩からの雁木。ここまで負けなしの戦法でございます。
何度も言ってますが、これが藤井先生の強さが最も発揮される戦法だと思っています。
伊藤先生は雁木に対して有力とされる早繰り銀で対抗しました。しかし藤井先生も研究十分で、右銀の動きを保留するなどして先手の速攻に備えます。
そして藤井先生が反撃開始とばかりに3筋の歩を伸ばしたときに伊藤先生が飛車を浮いたのがはっきりした悪手になりました。
歩成りを受けて部分的には自然な手なのですが、飛車と玉の位置の関係が悪くて王手飛車取りを狙われやすいのです。将棋用語でいうところの「王手飛車のラインに入る」手で、ここで形勢が一気に傾きました。
第2章 すさまじい踏み込み
伊藤先生が飛車取りに歩を打ったところで昼食休憩に。ここでシーフードラクサ(何それ)を食べた藤井先生の次の一手がすごかったです。
なんと、飛車取りを放置して歩成り!!アチョー!と声が出るような一手でした。
飛車を取られても王手で銀を取り返すことができます。しかも、と金を取ると王手飛車取りが待っているという仕組み。伊藤先生は仕方なく玉を逃げましたが、藤井先生はと金で悠々と桂馬を補充して駒損を回復。飛車を渡したものの、居玉の後手陣に飛車の打ち場所がなく、ここではっきりと藤井先生が優勢になりました。
第3章 粘りを上回る好手順
リードされた伊藤先生ですが、そう簡単に負ける棋士ではありません。タダのところに桂馬を跳ねて飛車と金の連係プレイで後手玉に迫ります。
対して、藤井先生の銀引きがサーカスのような一手でした。この銀はタダで取られてしまうんですが、詰めろを掛けて最後に竜取りに金を引いた手が決め手。自玉が詰まないことを見切ってゴールテープを切りました。
得意の雁木から早々にリードを奪い、快勝となったわけですが、終盤の伊藤先生の追い込みも迫力がありました。
まずは1勝、3連覇に向けて幸先の良いスタートとなったわけですが、ここから試練が待っていました。
完全版はこちらで読むことができます。
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将棋情報局ゴールドメンバー限定記事「編集部島田が綴る 今月の藤井聡太」第37弾でございます。寒かったり暑かったりして体温調節が難しい今日この頃、深津絵里さんが観る将だったという衝撃のニュースが飛び込んでまいりました。私がドラマを見ていた頃(だいぶ前)によく出演されていた方なので、うれしかったです。この機会にインタビューして藤井先生の魅力について語り合いたいものです。
さて、9月はあんまり外出する機会がなく、書籍制作にいそしんでおりました。
今は豊島先生の『子ども・初級者のためのマンガでわかる3手詰』やサバンナ高橋さんの観る将向け書籍第2弾や、宮嶋先生解説の『藤井聡太の実戦に学ぶ終盤の勝ち方(仮)』や『詰将棋解答選手権2025』などを作っております。楽しい本ばかりですので、どれか一つでも手に取っていただければ幸いです(全部でもいいんやで)。
・・・さて、前置きはこれくらいにして9月の藤井先生の対局を振り返っていきましょう!
9月の対局まとめ
4日 第73期王座戦五番勝負第1局 伊藤匠叡王戦 勝ち
9、10日 第66期王位戦七番勝負第6局 永瀬拓矢九段戦 勝ち
18日 第73期王座戦五番勝負第2局 伊藤匠叡王戦 負け
30日 第73期王座戦五番勝負第3局 伊藤匠叡王戦 負け
王位戦は2連敗からの勝利で見事に防衛に成功。しかし、王座戦は大苦戦。非常に厳しい戦いを強いられております。藤井先生にとってはここが踏ん張りどころです。4日 第73期王座戦五番勝負第1局 伊藤匠叡王戦 勝ち
9、10日 第66期王位戦七番勝負第6局 永瀬拓矢九段戦 勝ち
18日 第73期王座戦五番勝負第2局 伊藤匠叡王戦 負け
30日 第73期王座戦五番勝負第3局 伊藤匠叡王戦 負け
では1局ずつ振り返っていきましょう!
雁木でシンガポール対局を制す
4日 伊藤匠叡王戦
第73期王座戦五番勝負(主催:日本経済新聞社、日本将棋連盟)第1局
序章 マーライオン
藤井聡太王座に伊藤匠叡王が挑戦する王座戦五番勝負。第1局はシンガポールでの対局となりました。ベトナムのダナン以来の海外対局となったわけですが、ここで特筆すべきはシンガポールの空港に着いた時の藤井先生の服装がカッコよかったことですね(海外関係ねぇ)。白いTシャツにジャケット、尾崎豊を彷彿とさせるようなシンプルで男っぽい出で立ちに目を奪われましたね(わかる人しかわからんやつ)。なんだかんだ、20代の男なんだな、と母はしみじみと実感しました。
第1章 雁木
さて、将棋です。後手番になった藤井先生が選んだのは2手目△3四歩からの雁木。ここまで負けなしの戦法でございます。
何度も言ってますが、これが藤井先生の強さが最も発揮される戦法だと思っています。
伊藤先生は雁木に対して有力とされる早繰り銀で対抗しました。しかし藤井先生も研究十分で、右銀の動きを保留するなどして先手の速攻に備えます。
そして藤井先生が反撃開始とばかりに3筋の歩を伸ばしたときに伊藤先生が飛車を浮いたのがはっきりした悪手になりました。
歩成りを受けて部分的には自然な手なのですが、飛車と玉の位置の関係が悪くて王手飛車取りを狙われやすいのです。将棋用語でいうところの「王手飛車のラインに入る」手で、ここで形勢が一気に傾きました。
第2章 すさまじい踏み込み
伊藤先生が飛車取りに歩を打ったところで昼食休憩に。ここでシーフードラクサ(何それ)を食べた藤井先生の次の一手がすごかったです。
なんと、飛車取りを放置して歩成り!!アチョー!と声が出るような一手でした。
飛車を取られても王手で銀を取り返すことができます。しかも、と金を取ると王手飛車取りが待っているという仕組み。伊藤先生は仕方なく玉を逃げましたが、藤井先生はと金で悠々と桂馬を補充して駒損を回復。飛車を渡したものの、居玉の後手陣に飛車の打ち場所がなく、ここではっきりと藤井先生が優勢になりました。
第3章 粘りを上回る好手順
リードされた伊藤先生ですが、そう簡単に負ける棋士ではありません。タダのところに桂馬を跳ねて飛車と金の連係プレイで後手玉に迫ります。
対して、藤井先生の銀引きがサーカスのような一手でした。この銀はタダで取られてしまうんですが、詰めろを掛けて最後に竜取りに金を引いた手が決め手。自玉が詰まないことを見切ってゴールテープを切りました。
得意の雁木から早々にリードを奪い、快勝となったわけですが、終盤の伊藤先生の追い込みも迫力がありました。
まずは1勝、3連覇に向けて幸先の良いスタートとなったわけですが、ここから試練が待っていました。
絶妙の桂合で防衛
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