『将棋は右四間飛車で勝て』棋書アンバサダーによるレビュー ねこ鍋様|将棋情報局

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『将棋は右四間飛車で勝て』棋書アンバサダーによるレビュー ねこ鍋様

『将棋は右四間飛車で勝て』棋書アンバサダーによるレビュー第3弾です!

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レビュー第3弾はねこ鍋様に書いていただきました。

端を絡めた右四間飛車の仕掛けは編集をしていても印象に残った手順でしたので、取り上げていただいてうれしいです。

それでは、どうぞ!



この度、小山怜央四段の『将棋は右四間飛車で勝て」の棋書アンバサダーを務めさせていただく「ねこ鍋」と申します。
本書のレビューの前に簡単に自己紹介をさせていただきます。
私の将棋歴は約3年で、社会人になってから将棋を始めました。現在の棋力は初段で、普段は居飛車(角換わり)を主に指すことが多いです。
初めは職場の同僚に月1回教わる程度でしたが、藤井聡太七冠が初タイトルの棋聖を獲得した辺りから、「藤井先生が指した手がどれ程凄い手なのかを理解したい」という思いが芽生え、そこから将棋にのめり込んでいきました。
今では月1回、職場の同僚と練習対局を行いながら、地域の団体戦に出場するなど、充実した将棋ライフを過ごしています。
前置きが長くなりましたが、私が本書を読んで感じたことを挙げさせていただきます。
 
1つのテーマの情報量が豊富
本書は対四間飛車(▲2六歩型・▲2七歩型)と対雁木(▲2六歩型・▲2七歩型)の大きく4つのテーマに絞った棋書になっています。囲いも対四間飛車であれば舟囲いと端玉銀冠、対雁木であれば左美濃(▲7九玉)となっています。
 そのため、他の棋書と比較しても、1つのテーマに関する情報量が多く、その分、序盤の駒組みから仕掛け、その後の展開(優劣)に至るまで、一手一手丁寧に解説されています。失敗例も多く交えながら指し手の意図を解説してくれているので、本書とは異なる手順で進んでいった場合でも、「この仕掛けが成功するのか否か」を判断する力が身に付きやすいと思います。

右四間飛車と端攻め
本書では、右四間飛車の基本的な攻めに絡めて端攻めを行う手順が多く解説されています。
単に▲4五歩としてしまうと失敗する仕掛けが、端攻めを絡めることで、成功してしまうのです。
ここで1つ私の中で印象に残っている局面を紹介したいと思います。



この局面は先手が▲1六歩と端を突いた手に対して、後手が△1四歩と応じるところから始まります。
本書では、先手はここから「▲4五歩」と仕掛けるのではなく「▲1五歩」と端から仕掛けていきます。
この仕掛けは本当に成立しているのだろうか…?成立しているんです。この続きの展開は本書で是非確認いただきたいと思います。
本書を通して端攻めを絡めた仕掛け方を多く学ぶことができました。今よりも1段階上の右四間飛車使いになれること間違いなしです。

最後に
本書を読んでみて、今までよりも序盤や特に仕掛けの部分に対する意識が変わりました。内容も小山四段が読者の感情を考えながら解説されているため、非常に読みやすく、新たな発見も多かったです。
自分自身が本書を読んだあと、対四間飛車、雁木に対する勝率が上がっているので、皆様にもおすすめしたい本です。
以上、拙い文章ではありましたが、本レビューが本書の購入を検討されている方の一助になれば幸いです。

ねこ鍋
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