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佐藤天彦九段が三浦弘行九段を破って順位戦開幕局を勝利! 第79期A級順位戦

前期はまさかの負け越しを喫した佐藤九段。名人3期の実力者が巻き返しを図る

第79期A級順位戦(主催:毎日新聞社・朝日新聞社)の1回戦、▲佐藤天彦九段-△三浦弘行九段戦が7月2日に東京・将棋会館で行われました。前期はともに4勝5敗で負け越し。今期に捲土重来を期す両者の対決は、131手で佐藤九段の勝利となりました。

佐藤九段の先手で矢倉となった本局。早繰り銀で攻勢を取る佐藤九段に対し、三浦九段は銀矢倉で対抗します。三浦九段の大駒二枚が働く直前に、佐藤九段が仕掛けて戦いが始まりました。

銀を手にした佐藤九段は、歩と角の協力で三浦陣を切り崩していきます。三浦九段は銀を受けに投入して抗戦。歩切れとなった佐藤九段の攻めが途切れたかに思われました。

ところが、佐藤九段は意外なところから攻めを継続させました。今まで主戦場だった2~5筋から攻めるのではなく、相手の飛車を攻める▲7二銀を選択。相手の攻撃陣を攻めるいわゆるB面攻撃というものです。相手の飛車を攻めに使えなくしてから、銀2枚を7筋からじわじわと2筋にいる玉に向けて活用していきました。

大駒が封じられてしまった三浦九段は、すばやい反撃に出ることができません。相手の成銀2枚とと金1枚の成駒攻めは遅いながらも着実。ようやく三浦九段が反撃の態勢を整えたころにはすでに三浦玉を守る金銀はすべてはがされてしまっていました。

玉を薄くされた佐藤九段でしたが、速度計算は正確。最後は三浦玉をしっかりと詰まして勝利となりました。

前期は開幕から2連敗、5回戦時点で1勝4敗と早々に挑戦争いから脱落してしまった佐藤九段は今期は白星発進。3期獲得している名人位を奪還する戦いで好スタートを切ることができました。一方、敗れた三浦九段は黒星スタート。前期は後半3連敗で終了しており、悪い流れを断ち切ることはできませんでした。

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前期はまさかの不調で残留争いとなった佐藤天彦九段。今期は果たして


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