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特集

デザイン/ディスプレイ/文字盤/デジタルクラウン

[1]デザイン

シリーズ初の刷新! 見れば見るほど美しいそのフォルム

 

目に見える変化

アップルウォッチ・シリーズ4は、2015年の初代モデル発売以来、4世代目にして初めて大きくデザインが刷新されました。

まず、ケースサイズは従来の38ミリ/42ミリの構成から40ミリ/44ミリへと変更。過去の世代でも1ミリ以下のサイズの変更はありましたが、目に見えるほどの違いは初めてです。なお、ケースの大型化の一方で、シリーズ3と比べて厚み0.7ミリが薄くなっていることも忘れてはいけません。

さらにディスプレイがシリーズ最大サイズへと大型化したほか、デジタルクラウンやサイドボタンのデザイン変更、スピーカやマイクの配置や形状などにも大きく見直しが行われています。

そして、ケースの素材は前モデルではアルミニウムとステンレススチール、セラミックが用意されていましたが、シリーズ4ではアルミとステンレススチールの2種類になっています。さらにケースの新色としてゴールドアルミニウム、ゴールドステンレススチールを追加。引き続きナイキやエルメスとのコラボモデルが用意されています。

 

すべてが新しくなったApple Watchのケースデザイン

2種類のサイズ

Apple Watch Series 4は40mmと44mmという2種類のケースがラインアップ。前モデルは38mmと42mmのラインアップだったため、2mm大きくなっています。なお、バンドはそれぞれ38/42mmのものと互換性が保たれるように設計されています。

 

薄型化されたケース

Series 3(左)と比較して、Series 4(右)はケースの厚みが0.7ミリ薄くなり総体積が減少。この結果、ステンレススチールは歴代シリーズの同素材の中でもっとも軽量なモデルになっています。

 

背面デザイン

新たに電気心拍センサが搭載され、光学式心拍センサもコンパクトな次世代仕様に。裏蓋の素材もすべてのモデルで全面セラミックとサファイアクリスタルが採用されています。

 

細部もアップデート

Digital Crownやサイドボタンに意匠の変更が加えられています。スピーカとマイクに関してはその配置や形状を含めて大きく見直され、機能も向上しています。

 

 

 

 

 

[2]ディスプレイ

サイズとともに大型化し劇的な表示領域の拡大へ

 

ディスプレイの新技術

アップルウォッチを構成する要素の中でもっとも重要なのは「ディスプレイ」といっても過言ではありません。

先述のとおり、ケースサイズは40ミリ/44ミリ構成になりましたが、それ以上に目立つのが、ディスプレイサイズの大型化です。シリーズ4では、ディスプレイが端から端まで敷き詰められ、極限まで縁を細くした角丸デザインになっています。これにより、前シリーズと比べて30%以上も表示エリアを拡大。画面の最端部まで余すことなく使うことができます。

さらに、ディスプレイのカーブした4隅のコーナーはケース自体のカーブと一致しており、シームレスな見た目を実現しています。

ディスプレイサイズやケースサイズの大型化はバッテリ駆動時間の短縮を招きますが、シリーズ4では、ディスプレイを大型化しても電力効率を向上させ、バッテリの駆動時間を犠牲にしない、自社開発の新しいディスプレイ技術「LTPO」を搭載。これにより、サイズは大きくなろうとも、シリーズ3と同様に最大18時間のバッテリ駆動時間を実現しています。

 

より縁が細くなったゴージャスなディスプレイ

ディスプレイ表示を最大化

ディスプレイを大型化したとはいえ、そのサイズ差はわずか2mm。画面をオフにした状態で新旧モデルを比較した場合、その差はさほど大きく感じませんが、ひとたび画面をオンにするとその表示領域の広さには一目瞭然の違いがあります。

 

より洗練されたカーブ

コーナー部分が従来よりも丸みを帯び、ディスプレイとケースの一体感が高まったデザインになりました。さらに、エッジが緩やかになったことでサイズアップが気にならない効果もあります。

 

画面の端でもタッチ可能

縁の部分が細くなり、表示領域が拡大されてもマルチタッチ操作はどこでも可能。こういった細部への体験もiPhone Xで培われたテクノロジーが活かされています。

 

新テクノロジー「LTPO」

ディスプレイはデバイス全体の消費電力の大半を占めるコンポーネントです。Apple Watch Series 4では、バックプレーン(背面駆動基盤)部分にLTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)と呼ばれる新しい技術を自社開発し、採用しています。これによって、従来より5~15%も消費電力が削減され、以前のモデルと同等のバッテリ駆動時間を実現しています。

 

 

 

 

 

[3]文字盤

ディスプレイの大型化をフル活用! 多彩な情報を一覧可能に

 

文字盤に情報集約

シリーズ4では画面の表示サイズが大きくなっていますが、従来表示されていたものが単純に拡大するだけでは、ユーザ体験はあまり向上しません。とはいえ、表示される情報を安易に増やそうとしても、アップルウォッチが持つシンプルさを損なうことになってしまいます。これを解決する形で搭載したのが新しい文字盤デザインです。

シリーズ4だけに提供される「インフォグラフ」タイプの文字盤シリーズは、最大8つまでのコンプリケーション(文字盤に表示する小さなUI)を表示できるようになりました。ラウンドするように拡張されたディスプレイの四隅を活かして配置されるなど、使い勝手を犠牲にすることない巧みなデザインになっています。

また、これまでアクティビティや心拍数などは、それぞれのアプリに切り替えないとグラフ表示されませんでした。しかし、新しい文字盤上では、コンプリケーションとして表示させておくことで、これらを確認することができます。今まで以上に、文字盤を覗くだけで、知りたい情報をチェックできるのです。

 

Series 4だけに用意された新しい文字盤

多くの情報をより見やすく

新しいインフォグラフ文字盤では空気質指標、UV指数、心拍数、アクティビティ、ミュージック、ワークアウト、呼吸、天気の8つを同時に表示しても視認性を保っています。

 

視認性も向上

四隅のラウンドにコンプリケーションが配置できるようになったため、指数や時間の経過を示すプログレスバーが追加されるなど、視認性や利便性も高まっています。

 

カスタマイズも可能

インフォグラフを組み合わせれば、たとえば「時間」に関するテーマに沿わせてストップウォッチ、アラーム、世界時計、タイマー、日の出/日の入でカスタマイズすることもできます。

 

わかりやすいグラフ表示

インフォグラフモジュラー文字盤では、心拍数やアクティビティといった時間の経過ごとに変化するデータを表示しておくことができます。

 

独自の文字盤

前モデルに続き、Apple Watch Nike+とApple Watch Hermèsにはモデル限定の文字盤が搭載されています。それぞれシリーズ4で新たに追加された文字盤デザインもあるので、確認してみましょう。

 

 

 

 

 

[4]デジタルクラウン

小さな竜頭の中に込められた驚くほどの革新的機能

 

革新された竜頭

アップルウォッチは「デジタルデバイス」という新しい価値を提供する次世代の時計でありながら、伝統的な時計としての作法を尊重しながら作られています。それにより他社のものにはない「時計としての所有感」を持ち合わせる、価値の高い製品に仕上がっているのです。

その時計らしさを象徴するのが「デジタルクラウン」です。「竜頭」とも呼ばれるこのモジュールは「巻く(回す)」という時計本来の動作を持つことで、押し込むだけのボタンとはまったく違う体験を提供しています。

iPhoneと比べて画面の小さいアップルウォッチは、画面をスクロールするときに指で操作するよりもデジタルクラウンを巻くことでより細かな操作が可能です。デジタルクラウンを使えば指でディスプレイをさえぎることもないため、画面の視認性も良くなるなどのメリットがあるのです。

シリーズ4のデジタルクラウンには、クラウンを巻くことでクリック感が伝わる「フィードバック機能」が新たに搭載されました。これにより、細かなスクロールの際にさらに素早く、正確な操作が可能になります。単なる「アナログ時計の模倣」で搭載されたのではなく、そこにはこだわりが詰まっているのです。

このほかにも、新しいデジタルクラウンには「心電図機能」などが搭載されているなど、メカニズムが完全に再設計されています。

 

Apple Watchを「時計」たらしめる存在

アナログの良さをデジタルに

タイマーやストップウォッチなど数字を細かく「刻んで」設定する場合などに、アナログの利点を活かしたDigital Crownの良さがわかります。

 

触覚フィードバックを採用

Digital Crownはアナログ時計と異なり、歯車と噛み合うメカニズムがありません。Series 4ではその「巻き上げる」感覚を再現するために触覚フィードバックを採用。古き良き時計の作法を尊重することで、時計らしさと使い勝手を高めている好例です。

 

12個のパーツから成り立つ

再設計されたDigital Crownは、この小さなモジュールを構成するために確認できるだけでも12個もの小さなパーツが使われています。これはAppleが開発した中でも「もっとも複雑なシステムのひとつ」とのこと。




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Apple Watch Series 4 完全理解
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