2018.09.29
アップル製品を手厚くサポートするハード&ソフトメーカーの新製品について担当者に直撃!
Thunderbolt 3対応!プロも唸るほど“爆速”な小型ポータブルSSD「Samsung Portable SSD X5」
【発売】日本サムスン株式会社
【URL】https://www.samsung.com/semiconductor/minisite/jp/
新製品の魅力を写真でパシャリ─taken by Samsung
2メートルの落下に耐える!
マグネシウム合金のボディとインナーフレームで最大2メートルからの落下に耐える堅牢性を備える。DTG (Dynamic Thermal Guard) テクノロジーにより、最適なパフォーマンスと温度を維持する。
クリエイターやITプロに最適
4K/5K映像やCGなど大容量ファイルを扱うプロに理想的。20GBの4K UHDビデオをPCからX5に転送するのにわずか12 秒。クリエイティブな作業に費やす時間を増やすことが可能だ。
驚異の2GB/秒アクセス!
Thunderbolt 3に対応し、実測2GB(20 00MB)/秒オーバーで読み出せる驚異のスピードを実現。本体デザインはスピード感とプレミアムな質感を演出する流線型のデザイン。
ボトルネックを解消
MF●外付けのポータブルSSDもだいぶ普及してきましたが、このたび発売された新モデル「X5」はハイエンド向けのすごいパフォーマンスだそうですね!
趙●接続インターフェイスがサンダーボルト3に対応したSSD製品はすでに他社からも出ていますが、「X5」は内部インターフェイスにNVMeを採用しています。そのため、最大2800MB/秒という高速データ転送が可能です。サンダーボルト3の帯域(最大40Gbps)を存分に活かし、バスパワーで動作するポータブルSSDとしては現時点(2018年9月)で間違いなく“最速”です。
MF●従来のUSB−C対応SSDとX5では、どのくらい性能が違うものなのでしょうか?
趙●比較的高速なUSB−C(USB 3.1 Gen2)対応のポータブルSSDでは内部インターフェイスがSATAのため理論値が最大1250MB/秒と半分程度になります。
MF●X5は理論値が最大2800MB/秒ということですが、これはウィンドウズ環境でのシーケンシャルの読み出し速度ですよね。Macではどうでしょうか。
趙●カタログの数値はウィンドウズでの実測値です。弊社側で2016年モデルのMacBookプロで検証してみたところ、2TBモデルが読み出しで2400MB/秒、書き込みで1700MB/秒以上をマークしています。
MF●十分に高速ですね。X5は、どのような用途に適しているですか?
趙●テレビ局やポストプロダクションなど、映像関係の業務用途で使われることが多いです。容量が500GB、1TB、2TBとありますが、一番高価な2TBモデル(実売20万円前後)をお求めになるケースもあります。
MF●プロの道具選びは費用対効果をシビアに判断しますので、価格以上のパフォーマンスが期待できるということですね。
趙●4Kや5K、さらには8Kの映像ともなるとコーデックにもよりますが1回の撮影で2TBを使うことも珍しくありません。大容量の映像素材を高速に転送できる点をご評価いただいています。また、付属ソフトでSSD自体を強力に暗号化できるのも特徴です。
MF●アップルの最新ファイルシステム「APFS」にも対応しているなどMac対応も万全ですね。利用する際にユーザが注意すべき点などありますか?
趙●X5はインターフェイスがサンダーボルト3なので、ポートの形状はUSB−Cと共通です。しかし、サンダーボルト3専用であるため、MacBookやサンダーボルト2以前の古いiMacなどでは使うことができません。また、Macが対応していてもパフォーマンスを最大限発揮させるにはサンダーボルト3対応のケーブルが必要です。こちらはX5付属のものをお使いいただければ問題ありません。
MF●USB−C搭載のMacにも物理的にはケーブルが挿さってしまうため、注意が必要ということですね。
趙●はい。お持ちのパソコンがサンダーボルト3に対応しているかだけでなく、業務で使う場合はファイルを受け渡す相手側の環境もチェックしていただく必要があります。もし相手側にサンダーボルト3の環境がない場合は、弊社のUSB−C対応ポータブルSSD「T5」があります。X5には敵いませんが、それでも既存の外付けハードディスクドライブの最大4.9倍のとなる最大540MB/秒の転送速度を実現しており、4K動画や高解像度画像などの大容量データの転送やバックアップに最適です。
ニーズに合わせて選ぶ
MF●パフォーマンスを最優先するならばX5、接続の汎用性とパフォーマンスのバランスを両立させるならT5がおすすめということですね。SSD以外のポータブルストレージとしてUSBメモリも多数取り扱っていらっしゃいますね。
趙●フラッシュメモリを製造するストレージベンダーとして高性能なものから普及価格帯のものまで幅広くラインアップしています。USBメモリもその1つですが、競合が多い分野のためバラエティの豊富さと品質によって差別化を図っています。
MF●通常のUSBタイプAの製品でも独特な形状をしたものがありますね。これは意匠的な目的ですか?
趙●「BAR Plus」ですね。それもありますが、メタル素材のボディにワイヤーケーブルを通せる穴を設けることで、紛失や盗難防止にも役立ちます。もちろん普通のストラップ穴としても使えます。
MF●なるほど! イベント会場やショールームなどでもUSBメモリを使うことがありますし、さまざまなビジネスシーンで応用できそうです。こちらのコンパクトなモデルはどうでしょうか。
趙●USB3.1に準拠した「FIT Plus」はMacユーザにも人気があります。3.1グラムと軽量ながら最大256GBの大容量タイプまでラインアップされており、読み出し速度が最大300MB/秒と高速です。
MF●サイズ的には従来のUSBメモリに見える「DUO Plus」にはどのような特徴がありますか?
趙●一見すると通常のUSBメモリに見えますが、キャップを外すとUSB−C用のメモリとして使え、反対側の黒い部分を外すとUSBタイプAのアダプタとして利用できます。Macとウィンドウズでデータの受け渡しを行いたいときなどに便利です。
MF●パーソナルでもビジネスでも実際の利用シーンを想定したラインアップになっているのですね。ほかに特筆すべき特徴はありますか?
趙●弊社のUSBメモリやSDカードは手軽なぶん、過酷な環境で使われることも想定しています。非動作時で85℃の温度に耐え、耐水性、耐X線50回などを保証していますので、多彩なバリエーションの中から使用用途に合わせてお選びください。
プレミアムなデザインと実用性
スーパーカーを連想させるダイナミックなフォルムと光沢感のあるボディが印象的な「X5」。高速データ転送時の発熱も内蔵ヒートシンクにより表面温度を45℃以下にキープ。パフォーマンスと動作の継続性を両立させた独自の「DTG(Dynamic Thermal Guard)」機能を搭載する。
最速レベルのポータブルSSD
「ディスクユーティリティ」でAPFSに再フォーマットを行い「AJA System Test」でディスクの速度を計測した(MacBook Pro 13インチMid 2018、5K解像度1GBのファイルでテスト)。結果は書き込みが1991MB/秒、読み出しが2607MB/秒と従来のSATAインターフェイスの約4~5倍以上のパフォーマンスを発揮した。
USB3.1接続のスリムなSSD
USB-C(USB3.1 Gen 2)対応の「Samsung Portable SSD T5」もラインアップされている。一般的な名刺よりも小さい本体は、わずが51グラムと軽量で、厚さもわずか10.5ミリ。アルミ素材の高級感あるデザインが印象的で、容量はブルーモデルが250GBと500GB、ディープブラックモデルが1TBと2TBのラインアップ。最大540MB/秒の高速データ転送を実現しており、耐衝撃性は「X5」同等となっており、管理ソフトも付属している。
多彩なUSBメモリ製品
用途に合わせて最適なUSBフラッシュメモリが選べる。左からUSBタイプAとタイプCに両対応した「DUO Plus」、USB3.1に準拠したUSBタイプAの「BAR Plus」と小型の「FIT Plus」。いずれも読み出し速度が最大300MB/秒と高速なのが特長だ。「日本国内ではUSB-Aポートに挿したまま使える小型モデルが人気」と趙さん。