2018.10.01
企業や教育機関へのアップル製品の導入をサポートする、株式会社Tooの福田弘徳氏が「モビリティ」の地平を語る。
あなたは自分の仕事道具にこだわりを持っているだろうか? 一流と呼ばれる職人は最高のパフォーマンスを発揮するために、日々自分の仕事道具を磨き上げている。料理人あれば包丁、美容師であればハサミ、文筆家であれば筆やペンなど、それぞれの職に必要な道具は必ず存在し、一流の仕事人は最高のパフォーマンスを発揮するために、道具選びにも決して手を抜かない。
「弘法筆を選ばず」という諺がある。諸説あるが、弘法大師はどんな筆でも立派に書くことから、その道の達人や名人は、道具や材料のことはとやかく言わず、見事に使いこなすということである。つまり、仕事のパフォーマンスを道具や材料のせいにはしないということ。とはいえ、自分のスキルや能力に合わない道具では、多くの人の場合、本来のパフォーマンスを発揮することは難しいだろう。だから、仕事を始める前の道具選びはとても大事なのだ。
デジタルデバイスに溢れた我々の日々のビジネスの現場においても同じことが言えるのではないだろうか? 業務に集中できる環境を作るうえでも、仕事に最適なデジタルデバイスを選択できるようにすることは、仕事のパフォーマンスを最大限に発揮するためにも重要な取り組みである。
Apple at Workで紹介されているEmployee Choiceプログラム(選択制プログラム)についても同様だ。この数年で、ネット系企業やアプリ開発者を擁する企業でのMacの採用率が高まっている要因も、個人が自分のパフォーマンスを最大限に発揮できるデバイスとしてMacを使い始めていること、そういった社員を競争力強化や多様性の観点から企業が獲得しようとしていることが挙げられる。Macを選択することはただのトレンドではない。プロとして仕事に取り組む人たちが、成果を上げるために最適なデバイスを選んでいる結果だ。
選択制プログラムでは、社員は「プロとして」自分に最適な道具は何かを考え、選ぶことが求められる。仕事に使うPC一つにしても、ウィンドウズPCを選ぶのか、Macを選ぶのかは、その人自身がプロとして、自分の仕事の成果を最大限に発揮するため、徹底的に自分が使う道具にこだわるということである。