2018.09.05
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Microsoftは米国時間8月1日、399ドルのタブレット型PC「Surface Go」を発売した。高い質感のデザインと評判の良いペンへの対応、そしてIntelチップを搭載し、これまでどおりWindowsアプリを利用できるこの製品は、Appleにとってどんな脅威をもたらすのだろうか。
サーフェスという存在
マイクロソフトは世界でもっとも多くのPCにインストールされているOSを供給する一方で、「サーフェス(Surface)」シリーズによるPCハードウェアも展開している。
サーフェスはマイクロソフトによるコンピュータのあるべき姿を体現する製品であり、タブレットとPCの2イン1スタイルであるサーフェス・プロ(Surface Pro)、ディスプレイを取り外せる「デタッチャブル」というカテゴリを示したサーフェス・ブック(Surface Book)、巨大なタッチスクリーンを備えたクリエイティブプロ向けのサーフェス・スタジオ(Surface Studio)、ライトなノートPCのサーフェス・ラップトップ(Surface Laptop)がラインアップされている。
いずれのモデルもすっきりとした見た目で、また落ち着いたカラー展開、手触りの良い布系の新素材アルカンターラを用いるなど、これまでのパソコンのデザインやスタイルとは一線を画している。そうしたストーリーは、アップルがMacで仕掛けてきた手法と重なる部分もある。
もちろん、マイクロソフトはいずれのデバイスでもパフォーマンスにもこだわり、また「ビジネス向け」の製品を設定してオフィス(Office)をバンドルするなど、企業に対して「即戦力マシン」としてのアピールも欠かさない。
サーフェス・ゴーの戦略
そうしたラインアップに新たに加わったのがサーフェス・ゴー(Surface Go)だ。サイズは245×175ミリ、厚さ8.3ミリ、重さは522グラムというコンパクトなボディに、タッチ対応の10インチディスプレイを備える構成だ。キックスタンドや、アクセサリとなるトラックパッド付きキーボードカバーなどはすべて上位モデルのサーフェス・プロと同じように用意され、評判の良いサーフェスペンもサポートしている。小さく、もっとも持ち運びやすいサーフェスという存在である。
注目されたのは価格だ。サーフェスシリーズは性能にあまり妥協せず、価格もほかのPCより高めに設定されてきた。そうした中でサーフェス・ゴーは、シリーズの高い質感や機能を保ちつつ、米国では399ドル(日本ではオフィスをバンドルするため6万9984円)からという低価格が設定されたことで、高い注目を集めた。