2018.07.16
もっとわかるコトバで教えてよ!
Q セキュリティを無料で強化したい
A・Macに保存したデータを守る方法は、大きく分けて2つあります。1つは、ネットワーク経由での不正なアクセスを制限すること。(1)ファイアウォールやApple IDの(2)2ファクタ認証などがそれにあたります。もう1つのMac本体が物理的に自分の手を離れてしまった場合の対策としては、(3)FileVaultや(4)Macを探すといった機能が用意されています。また、不定期に更新される(5)セキュリティアップデートには、セキュリティ上問題がある箇所を修正するプログラムが含まれています。アップデートの通知を受け取ったら、速やかに実行するといいでしょう。そのためにも、アップデートはこまめにチェックしたいですね。
セキュリティアップデートはスルーしないで
(1)ファイアウォール
社内ネットワークなど特定のネットワークに、外部からインターネットを通じて侵入を試みる不正なアクセスを防御する仕組みです。本来の意味である「防火壁」をイメージするとわかりやすいでしょう。
(2)2ファクタ認証
アップルIDへアクセスする際のセキュリティを強化する認証方式で、通常のパスワードに加え、登録済みのデバイスに送信されるパスコードを入力します。OS Xエルキャピタン、iOS9以降を搭載したMacおよびiOSデバイスで利用可能です。
(3)ファイルボールト(FileVault)
Mac内のディスク全体を暗号化して、起動ディスク上の情報への不正なアクセスを防ぐ機能です。ファイルボールトの設定は、システム環境設定の[セキュリティとプライバシー]の[FileVault]タブで行います。
(4)Macを探す
アイクラウドの機能の1つ。「Macを探す」を有効にしておくと、Macの紛失や盗難時に、ほかのデバイスからMacの場所を確認し、遠隔からMacをロックしたりデータを消去したりする操作ができるようになります。
(5)セキュリティアップデート
セキュリティに関連するmacOSのアップデートプログラムで、不定期に配信されます。単体での配布のほか、OSのアップデートに含まれることもあります。
【POINT】セキュリティ関連の設定を試そう
(1)セキュリティアップデート
アップデートは「App Store」アプリの[アップデート]タブで確認します。使用ソフトの対応など特別な事情がない限り、最新の状態にアップデートすることが安全への第一歩です。
(2)セキュリティとプライバシー
システム環境設定の[セキュリティとプライバシー]には、Mac内のデータを暗号化する「FileVault」が用意されています。暗号化したデータにアクセスするには、ログインパスワードか復旧キーが必要です。
(3)2ファクタ認証を設定する
システム環境設定の[iCloud]の[アカウントの詳細]で、[2ファクタ認証]がオンになっていることを確認します。2ファクタ認証をオンにしたあとでiCloudなどのサービスを利用すると、登録したデバイスに確認コードが送信されます。