「Macの電源/バッテリ」の応用|MacFan

アラカルト Mac Fan BASIC

「Macの電源/バッテリ」の応用

文●中村朝美松山茂村田有紀早川厚志立体イラスト●イシカワコウイチロウ写真●黒田彰

「Macの電源/バッテリ」の基本、トラブルシューティング、役立つTIPSや、合わせて使いたいソフトなどを丁寧に解説します。

【応用1】サードパーティ製の電源アダプタやモバイルバッテリを利用する

旅行などの長時間の外出では、アップルデバイスを事前にフル充電していても途中で充電が必要になるため、モバイルバッテリが必須アイテムといえます。また、コンセントを備えた交通機関やホテル、飲食店でアップルデバイスおよびモバイルバッテリを充電するためのUSB電源アダプタも必要です。ただ、iPhoneとMacなど複数のデバイスを持っていく場合、それぞれの電源アダプタを持って行くと荷物が増えるので、汎用的に使える電源アダプタがおすすめです。そこで、ここではサードパーティ製のモバイルバッテリと電源アダプタの選び方を解説します。

まず、出力側の能力としては5Vで2.4A、つまり12W以上のものを選びます。これならiPadも充電できますし、iPhoneも高速充電できます。

容量は1万mAhクラスが体積と重さの面でバランスがいいでしょう。iPhoneを5回ほど充電できる容量ですから移動中に消費電力の多いゲームをプレイしていても安心です。5000mAhクラスは小型で軽量ですが、iPhoneを数回充電しただけで空になってしまいます。2万mAhまでいくとかなりの重量になりますし、大容量のモバイルバッテリは充電に時間がかかることをお忘れなく。たとえば、1万mAhクラスのバッテリは2Aで充電しても8時間ほどかかりますので、2万mAhクラスですと16時間もかかります。これでは出かける前日の夜に充電を始めても間に合いません。

なお、最近は発火事件が多発していることもあり、通販サイトで妙に安いものや聞いたことのないメーカーの製品は避けたほうが無難です。たとえ日本製でもリチウムイオンバッテリは、わずかな不具合でもバランスを崩して発熱する可能性は捨てきれません。できるだけ評判のいいメーカーの製品を選びましょう。

一方、電源アダプタは、iOSデバイスだけならモバイルバッテリ同様に12Wあれば十分ですが、パワーデリバリー対応製品にしておくと、ノート型Macの充電も可能になります。そういう意味で意外かもしれませんが、アップルの29W USB−C電源アダプタは優れた充電器といえます。MacBookプロも充電できますし、iOSデバイスも高速充電可能です。12インチMacBookユーザでなくても購入して損はないでしょう。

 

BSMPA2402P2WH

【発売】バッファロー
【実売価格】1120円
【URL】http://buffalo.jp/

2.4Aの高出力ながらiPhone付属の電源アダプタ同等の体積を実現したUSB充電器。出力は2ポートなので複数のデバイスを充電可能です。

 

PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQ

【発売】アンカー 
【実売価格】 3499円
【URL】https://www.anker.com/jp/

USB-Cポートはパワーデリバリーに対応しておりノート型Macも充電できます(MacBook Airは除く)。USB-Aポートは1ポートあたり2.4Aの給電が可能なので、4台のデバイスを充電できます。

 

PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQ Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version

【発売】cheero
【実売価格】 3980円
【URL】http://www.cheero.net/

高品質なバッテリセルを採用することで安心安全を謳うモバイルバッテリの定番。1Aと2.4Aのポートを備えており、前者をiPhone、後者をiPadと使い分けることができます。

 

29W USB‑C電源アダプタ

【発売】アップル
【実売価格】 5200円(税別)
【URL】https://www.apple.com/jp/

実は旅行に最適な電源アダプタなのが12インチMacBookに付属するこの電源アダプタ。出力は1ポートしかありませんが、USB-C - Lightningケーブルを使えばiOSデバイスを高速充電できます。




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