2018.06.26
Appleユーザのための短期集中講座
映像の世界で著しい勢いで広がっているのが、視点を自由に変えて楽しめる「VR動画」。最近ではゲームやコンサート、街の観光PRなど幅広く利用されています。このVR動画、最先端のジャンルながら、実は意外なほど簡単に作ることができるんです。今回は基本的なものに加え、観た人がちょっと驚く演出を施した本格的な動画作りにチャレンジしてみましょう。
【1時限目】VR動画の基礎を知ろう
まるでその空間にいるように、さまざまなロケーションや状況を疑似体験することがきる「VR(Virtual Reality=仮想現実)」のコンテンツは、ここ数年のテクノロジー界隈で大きなトレンドとなっています。
VR動画は、コンピュータ内でリアルタイムで生成されるCGタイプと、実写映像をベースにしたタイプに大別され、特に後者は観光PRからイベントの記録、コンサートまで幅広く利用されています。最近では、ユーチューブなどの動画サイトやフェイスブックといったSNSもこぞって実写VR動画の投稿に対応。高価な機材で収録されたものだけでなく、リーズナブルなカメラで個人撮影したコンテンツも投稿されるようになってきました。
VR動画の最大の特徴は、「視聴者が自由にアングルを変えられる」点。たとえばコンサートの動画なら、ステージ上のアーティストを観るだけにとどまらず、くるっと後ろを振り返って熱狂するオーディエンスの様子を観察するなど、視聴者の意思によって異なる楽しみ方が可能です。VRのアイコン的な存在となっている「ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル内に装着した映像で視界をすべて置き換える装置)」を使えば、映像が頭の動きと連動してその場にいるような臨場感を存分に味わえます。また、スマホやパソコンなど普通のディスプレイ上でも、スクロールして自由にアングルを変えることで、従来にない映像体験を得ることができます。
すでにフェイスブックのタイムライン上にVR動画が流れてくることも珍しくないほか、ユーチューブで「VR」と検索してみると、世界中の風景を360度楽しむことができます。まずはお手元のMacやiPhoneで、WEB上のVR動画を体験してみましょう!
VR動画を100%楽しむなら、視野をすべて覆うヘッドマウントディスプレイが最適。iPhoneをはめ込んで手軽に楽しめるモデルも多数販売されています。(写真はVOX PLUS Gear+ 3DVRゴーグル/実売価格:1800円前後)