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GoogleとFacebookの開発者会議から読み解く

WWDC 2018開催は間もなく! 今年のAppleが取り組むべき課題

文●松村太郎

Mac Fan独自の視点で、アップル周辺の最新ニュースや話題に切り込む!

5月はシリコンバレーの大手テクノロジー企業の開発者会議が開催される。5月1日からFacebook、5月8日からGoogleが、その最新の取り組みを披露した。その発表内容から透ける今年のトレンドと、Appleが取り組むべき課題について考えていこう。

 

コア機能を各アプリに展開

今年のフェイスブックの開発者会議「F8」は、米カリフォルニア州サンノゼの国際会議場で開かれた。F8開催時、フェイスブックは約5000万人の個人情報が2016年の米大統領選でドナルド・トランプ候補(当時)陣営に不正に利用されていたとされるスキャンダルの渦中にあった。前週、米国議会公聴会で証言に立ったマーク・ザッカーバーグCEOの表情は硬直していたが、F8の基調講演では元気な笑顔で参加者を迎えた。

ザッカーバーグCEOは、フェイスブックを3年かけて改修すると宣言し、より「意味のある関係を取り持つ場」として開発を続けることを表明。発表された新機能のうち注目を集めたのが「デート」(友だち以外とのマッチング)機能だった。ユーザは通常のフェイスブックとは別のデート機能用プロフィールを作成でき、興味があるグループへの参加やイベントへの参加を通じてデート相手を見つけることができる。

今回のF8からは明確な「フェイスブックの戦略」が透けて見えた。それは同社のビジネスモデルは引き続き広告モデルであり、その収益を最大化するため、できるだけユーザをフェイスブックやインスタグラム、メッセンジャーといったアプリの中で過ごしてもらおうとする考えだ。

たとえばインスタグラムには、すでにメッセンジャーやフェイスブックのアプリに採用されているビデオ通話やカメラの拡張現実エフェクト機能が追加された。これまでは、ユーザがインスタグラムの友だちと喋りたくなったとき、フェイスタイムやメッセンジャーなどの別のアプリを開かなければならなかった。また、拡張現実エフェクトを利用する際も、別アプリに頼っていた。このようなアプリ離脱者をできる限りインスタグラム内に留めようとする狙いだ。

また、拡張現実や仮想現実、そして人工知能といった技術に関してもフェイスブックはさらに力を入れていく。たとえば仮想現実に関しては、フェイスブックのアプリでビデオや写真から昔の家の中を再現して思い出を振り返る機能を搭載。日本でも2万円台で購入できるスタンドアロンのVRヘッドセット「オキュラス・ゴー(Oculus Go)」も発売開始した。

人工知能は広範に活用されている。フェイスブックアプリではスパムアカウントの削除やフェイクニュース、政治的な偏りのあるニュースの検出に役立てられており、インスタグラムでは攻撃的なコメントを非表示にする機能に利用されている。

フェイスブックの取り組みは理路整然としてわかりやすく、同社の主要アプリに対して技術がどのように適用されていくのかが明らかだった。

 

 

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基調講演に立つフェイスブック・マーク・ザッカーバーグCEO。

 

 

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Instagramには最大4人で会話ができるビデオチャット機能が搭載される予定。アプリを離れずコミュニケーションを継続できる。

 

 

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iPhoneから初期設定可能なスタンドアロンVRヘッドセット、Oculus Goは日本でも2万円台前半の価格がつけられ、普及に弾みがつきそうだ。




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