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バッテリとしても使えるモバイルプロジェクタ「SONY MP-CD1」

文●大須賀 淳

内蔵のバッテリからUSB経由でほかのデバイスに電力を供給でき、普段からモバイルバッテリとしても使えます。

1台2役の超モバイル仕様

プロジェクタというと、会議室などに広く普及しながらも「重厚長大で発熱もすごく、扱いづらい」という印象が強いかと思います。一方、最近はLED光源の採用で小型化が著しく進み、訪問先などに持ち運んで使える「モバイルプロジェクタ」がちょっとしたブームになっています。

ソニーから発売された「MP−CD1」は、「モバイル機器としての有用性」に徹底してこだわった仕様になっています。サイズはiPhone 8プラスと同程度で、付属の専用ケースに入れて気軽な持ち運びが可能。約280グラムと軽量ですが、マットな仕上げの材質も含めて高級感もなかなか。ユニークな点として、内蔵のバッテリからUSB経由でほかのデバイスに電力を供給でき、普段からモバイルバッテリとしても使うことが可能です。

文字どおりのスマホサイズ

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本体サイズはiPhone 8 Plusに近く、厚みも丁度iPhoneの倍程度。持ち運びの面で不満が出ることはまずないでしょう。

 

 

蛍光灯下でも実用度十分

電源を入れると数秒で使用可能となり、上下の傾きがある場合にも即座に台形補正が実行されます。訪問先での使用を考えると、このスピーディさは満点といえます。HDMI経由でMacBookプロに接続すると、選択できる解像度は最高で720p(1280×720)。蛍光灯のついた部屋で1メートル程度の距離から白壁に投影してみたところ、WEBサイトの文字もはっきり読める明瞭なコントラストが得られました。ハード的な解像度は854×480ピクセルなので、アプリ内の細かい文字などは若干つぶれてしまいますが、プレゼンや動画閲覧では問題にならないでしょう。

また、特筆すべきなのが「発色の良さ」です。部屋の照明を消した状態なら、MacBookプロの画面と見比べてもほとんど違和感を感じず、階調も十分なレベル。プロジェクタはモニタ閲覧時と色味が大きく変わってしまう機種も少なくないですが、このクオリティならデザインなど色にシビアな分野での簡易プレゼンにも安心して使えるでしょう。投影中に電源ボタンを押すと、よりメリハリのきいた映像となる表示モード「ダイナミックピクチャ」になり、トーンが暗めの動画などを再生する際に使うと観やすくなります。

本製品には、単なるダウンサイジングではなく、モバイルプロジェクタというジャンルに必要なものを徹底的に考えた姿勢が伺えます。製品トータルとして、大変高い完成度を持っているといえるでしょう。

明るい部屋でもくっきり見れる

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ランプの明るさは、105ANSIルーメン。蛍光灯のついた部屋で、1メートル程度の距離から投影(投影サイズ33インチ程度)したところ、フルスクリーン表示したWEBブラウザ上の最小の文字も問題なく読める良好なコントラストが得られました。

 

モバイルバッテリとしても利用可能

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本体のUSB端子からはほかのデバイスに電力を供給でき、普段はモバイルバッテリとして使うことができます。内蔵バッテリは5000mAhの容量があるため、iPhoneをフル充電できるポテンシャルを持っています。

 

 

[SPEC]
[モバイルプロジェクタ]SONY MP-CD1
【発売】ソニー
【サイズ】83.0(W)×16.0(D)×150.0(H)mm 
【価格】4万9550円(ソニーストア価格)
【URL】https://www.sony.jp/video-projector/products/MP-CD1/

 

【主なスペック】
【重量】約280g【備考】投写方式:DLP、起動時間:約5秒、画像解像度:854x480(WVGA)、フォーカス調整:手動(マニュアル)、投写サイズ:40型(1.15m)、最大120型(3.45m)、光源:LED、明るさ:105ANSIルーメン、入出力端子、HDMI/MHL INポート(映像・音声入力)、Ф3.5 AUDIO OUT端子(音声出力)

 

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私が紹介します!
大須賀 淳

映像作家・音楽家。シンセドキュメント映画「ナニワのシンセ界」監督。



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